日本ハムのリリーフを支えるマーティン。身長も戦力としても『デカイ』存在【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#31】
今季から北海道日本ハムファイターズに加入したクリス・マーティン。2メートル超の長身から投げ下ろす速球は大きな武器になる。
2016/06/11
日本球界に適応し結果を残す
阪神戦(1回戦)を目前に控えた金曜日の午後、札幌に行ってる知人がLINEで写真を送りつけてきた。札幌の街路だ。2ショット写真で、友人は満面の笑みを浮かべている。隣りにいるのはヒゲの大男だ。この外国人は……。メッセージが来た。
「マーティンに出くわした!」
もう、興奮していてドラクエみたいな文面だ。「たたかいますか?」 戦いませんよ。ファイターズのセットアッパー、クリス・マーティンだ。ロッキーズ、ヤンキース等でキャリアを積んだ30歳の新外国人右腕。2メートル超の長身から投げ下ろす150キロ台の速球は威力充分だ。
既に左の宮西尚生とともに「勝ちゲームの継投」パターンを確立している。いや、ちょっと写真を拡大したりしてまじまじと見てしまった。合成じゃないのか。昨日、確かエアドゥが欠航してANA便にチェンジしたなんてメッセージが入っていたが、そんなぶらっと札幌へ遊びに行って街頭でマーティン投手と出会えるものなのか。
で、写真を見てつくづく思ったことは、マーティンでけぇ~ということだった。こうね、昔、事件現場の写真とかそういうのにタバコのパッケージ入れ込んで、大きさを比較するみたいなのあったでしょ。僕は知人の背格好がわかるから、単に「2メートル超」っていう数字じゃないリアリティがある。球場で見たイメージよりはるかに大きい。さすがはグラブに「ザ・キリン」と刺繍が入ってるだけあるな。ちなみに「ザ・キリン」はカタカナだ。ジーラフ(Giraffe)じゃないところが面白い。
春先はマーティンも苦労したのだ。
日本の審判に連続でボークを取られた。投球動作が完全には静止していないと見られたのだ。どうも日本の判定基準は米球界に比べて厳密、もしくは杓子定規らしくて、多くの外国人投手がボーク判定に泣かされている。マーティンもこのときはカッカきてマウンドを蹴り上げ、次の投球でこれみよがしに10秒以上静止して審判にタイムかけられたりしていた。