【6月14日~16日交流戦第5節展望】セのチーム防御率1位・DeNA対パのチーム打率1位・日本ハム、勝負を制するのは?
2016年6月14日~16日までの交流戦第5節、勝負のポイントはどこにあるか。
2016/06/14
昨年の両リーグ王者対決
巨人(セ・4位)―楽天(パ・5位) 東京ドーム
首位争いから一転、先週は1勝5敗と4位に甘んじている巨人は巻き返せるか。初戦の先発は田口が上がる。前回は4回途中でノックアウト。同じ鉄は踏みたくない。相手先発が球界を代表する投手だけに、いかに粘れるかだろう。内海、大竹のベテラン勢も同じようにいかに粘っていくかだ。楽天打線が若いぶん、経験で勝りたい。打線は長野、村田の調子が良く、阿部も威圧感が出てきた。1、2番に誰を置いて形を作っていくかがキーになりそうだ。
楽天は初戦先発にエースの則本を立てる。大学時代にブレイクを果たした東京ドームでは相性が良く、先勝は期待できそうだ。ここのところは短いイニングでの降板が続いているが、そろそろ流れを変えたい。先発陣が足りてない今節は、2戦目に誰をもってくるか。助っ人外国人か菊池の可能性もある。打線は12日の試合でルーキーのオコエを1番に抜てき。11日はプロ初の猛打賞をマークした新人で勢いをつけて、好調の藤田、茂木、岡島らにつなげていきたい。前週4勝2敗と2つの勝ち越しを作った。若い力で今節も勝ち越しを狙いたい。
阪神(セ・5位)―オリックス(パ・6位) 甲子園
セ・5位とパ・6位でぶつかる関西ダービーはその名が廃る。両者とも、今節で復調の兆しを見つけ出したいというのが正直なところだろう。阪神は初戦先発が能見。連敗中とはいえ、100球をメドにしながらピッチング内容は悪くない。勝利はそう遠くないはずだ。3戦目予定の藤浪は前回登板で打球を受けて心配されたが、問題はないようだ。気の強い藤浪は、おそらく周囲の心配を1発で黙らせにくるだろう。打線は、若手の勢いがなくなり、鳥谷、西岡、福留が引っ張るいつもの形に落ち着いている。起爆剤が欲しいところだ。
オリックスは前節4連敗で最下位に転落した。エース金子が右肩痛で離脱し、編成トップのナインの士気を下げる発言など、明るい兆しは見えない。その中で初戦に先発する西は、チーム事情云々より、まずは自身が不調を脱さなければならない。前週、唯一の勝ち星を挙げた松葉は継続したい。3戦目予定の山崎福は高校時代に準優勝を遂げた地で2勝目を狙う。また、センス抜群の打撃も見たいところ。打線は小谷野の離脱、ボグセビックの不調で、未来の大砲として期待される奥浪ら若手にチャンスが与えられそうだ。糸井、T-岡田らとうまく絡みたい。
ヤクルト(セ・6位)―ソフトバンク(パ・1位) 神宮
まさかこのような形で昨季の日本シリーズの再戦が行われるとは予想しなかっただろう。セ・6位に沈むヤクルトがパの首位・ソフトバンクを迎え撃つ。ヤクルトの初戦先発は古巣を相手に初登板となる新垣だ。それほど調子がいいわけではないが、彼の意気にかけたいところだ。打線は相変わらずの好調をキープしている。打の3冠を射程に入れる山田は留まるところを知らない。畠山の負傷離脱は痛いが、新加入のジェフンも当たり始め、打線に問題はない。いかに抑えられるか。毎節、課題は変わらない。
ソフトバンクは前節6連勝。うち5つで先発陣に勝利がつく盤石の戦いぶりを見せている。今節も先発陣は変えずに臨む可能性が高い。初戦の先発・山田は前回登板で復活勝利を挙げたばかり。当然、続けたいはずだ。和田、中田と安定したピッチングを見せている。打線は、12日の試合で打撃開眼中の城所が2打席連続本塁打を放った。今宮との強力な1、2番コンビの誕生は後続の柳田、内川らにアシストになるはずだ。投手陣が安定し、打線も崩れる様子を見せない。史上最速のマジック点灯が現実味を帯びている。