オリックス奥浪、”未来の4番”が一軍初昇格&初先発で即結果。課題の守備も改善【どら増田のオリ熱コラム #76】
12日のDeNA戦に敗れ借金が13に膨らみ、ついに最下位に転落してしまったオリックス。特に元気がなく貧打に喘ぐ打線は深刻で、福良淳一監督は思い切った血の入れ替えが必要と決断。14日の阪神戦でプロ3年目の奥浪鏡を初昇格させるとともに早速スタメンで起用した。
2016/06/15
本塁打を一軍で5本打つ
初めて一軍の練習に参加した秋季キャンプでは小谷野栄一から守備を指導してもらい「意識が高まった」そうだが、小谷野はそんな奥浪について「もっとガンガン来て欲しい」と話し奥浪のさらなる奮起を促していた。
春季キャンプでは同級生の若月健矢、吉田雄人とともに一軍スタート。守備練習に励む姿が見受けられた。
「目標は一軍で本塁打を5本打つこと」
昨年末に契約更改でこのようにコメントした奥浪は今シーズン、ファームで48試合に出場し打率.258、1本塁打、17打点。本塁打の数は物足りなさがあるものの、失策数3と失策率が激減した。
そして小谷野に代わる内野手として一軍初昇格を果たした14日の阪神戦で、福良淳一監督は即7番一塁で先発起用。高校時代には縁がなかった甲子園、プロ初打席はいきなり阪神の先発・能見篤史のストレートをセンター前に落とすクリーンヒット、指揮官の期待にこたえる。
さらに3打席目も二遊間を破るセンター前ヒットを安藤優也から放つと、エンドランの失敗ながらも初盗塁に成功。これには甲子園もどよめいた。デビュー戦で3打数2安打1四球の好成績。
課題の守備も4回、6回、8回といずれも福留孝介の打球に対して、8回こそ強打で内野安打を許してしまったが、及第点の動きを見せていた。
試合は敗れ5連敗、チームは3試合連続の完封負け、奥浪の活躍だけが希望となった。
オリックスにとって右の和製大砲はしばらく出現していない。未来の4番候補・奥浪の目標をはるかに上回る本塁打に期待したい。