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レイエス、8月絶好調で本格化。愛称も定着、レアードとの共通点【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#232】

CSに向けて、チームの状態はいい。特に夏場一気に調子を上げてきたのが、清宮幸太郎とレイエスである。レイエスの前半戦の打撃内容に対して厳しい意見が多かったが、配球を読んで日本野球にしっかりと順応してきた。

2024/09/01

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産経新聞社



日本ハム・レイエス

セギノールの記録に並ぶ

 台風10号の影響でプロ野球の開催中止が相次ぐなか、西武戦18回戦(8/30、ベルーナドーム)に行ってきた。川越市の大雨被害が報じられ、西武線が運転見合わせになったら中止かもなぁと不安だったが、行きも帰りもバッチリ(西武線は運休しないことで定評がある)、かつベルーナドームの屋根が雨から守ってくれた。そりゃ球場内の湿度はものすごかったけど、セの3球場(バンテリンドーム、甲子園、マツダすべて中止)を思えば御の字である。
 
 しかも、5対2の快勝だった。前日、西武は対ロッテ戦連敗を止め、士気高い状態で本拠地ベルーナドームに帰ってきていた。しかも、先発は苦手の松本航。僕は警戒していたのだ。ハム先発の加藤貴之は珍しくスイスイいかないピッチングで、走者を背負っては西武の拙攻に助けてもらっていた。西武は併殺打が多く、あと1本が出ない。敵失にもつけ込めない。去年までのハムのようだった。ヒット数は上回っているのに、清宮幸太郎10号3ランで引き離され、追いすがっても簡単に突き放される。
 
 ハム側から見たらたまらない試合だ。清宮ホームランは見られる。郡司裕也の2点タイムリーは見られる。生田目翼、宮西尚生のホールド、柳川大晟のセーブは見られる。おまけに試合後は「フィールドウォーク」で、さっきまでプロが試合してた人工芝の上を歩ける。最高だった。行ってよかった。「漆黒ユニ」ビジター初勝利!
 
 で、そんな色々の要素があるなか、今回書いてみたいのはヒゲの巨漢、フランミル・レイエスの不思議な味わいについてなのだ。8月のレイエスは無双状態だ。打率.405、8本、23打点(30日現在)。この西武18回戦でも8回第4打席にレフト前にヒットを放ち、地味に(?)21試合連続安打の記録を達成している。これはセギノール氏が持つ外国人選手の連続試合安打の球団タイ記録だそうだ。ちなみに球団記録は大下弘氏、森本稀哲・現コーチの持つ「24」。連続試合安打(ストリーク)はディマジオの「56」が有名で、大リーグではもっと派手な扱いになる。
 
 なんだけど、レイエスにはやっぱりホームランを期待してしまう。負け試合ではあったが、楽天18回戦(8/28、エスコン)の2ホームランはすごかった。もう既に16号が出ているので、本人が今季の目標として挙げている20本は楽勝ムードだ。当然、ベルドでも一発を期待していた。
 
 が、今回、知人に言われて気がついたのだけど、レイエスはビジター球場では唯一、ZOZOマリンでしかホームランを打ってない。あとはすべてエスコンフィールドなのだ。あんなにじゃんじゃん打ってるイメージだが、実は極端な「内弁慶」なのだ。本人もエスコンが大好きとコメントしている。丸みを帯びた体型、愛嬌たっぷりの笑顔、グッズにも採用された全力疾走のかわいさに加えて、ホームでめっぽう勝負強いのだから北海道のファンはたまらない。「レイたん」という愛称も定着してきた。「レイたん」はエスコンの申し子(?)なのだ。

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