今年もパ強しだった交流戦。各チーム、勝敗を分けたポイント【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】
ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は今年の交流戦についてだ。
2016/06/23
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楽天は勝ち越してオリックスと順位が入れ替わる
毎年、交流戦はペナントレースに大きな影響を与えるが、交流戦前と後ではリーグの順位表はどう変わったか?
パリーグ
パは交流戦でも強いチームが順当に勝ち星を稼いだので、大きな変動なし。ただ、楽天が11勝7敗と勝ち越したのに対し、オリックスは5勝13敗と惨敗、順位が入れ替わった。
セリーグ
セは、唯一勝ち越した広島が独走態勢に。巨人は五分の星だったが、他の球団の負けが込んだため2位に浮上している。しかし2位から6位までは5ゲーム。昨年同様2位以下は混戦の様相だ。
交流戦は、当初は「実験の場」だった。互いに戦い方を模索している感があったが、近年はパリーグが勝ち方を覚えた感がある。オコエ瑠偉などの若い選手や、森友哉などここまで不振の選手を起用するなど、思い切った采配も目立つ。
交流戦12年を終えて、通算ではパの925勝821敗。NPB全体の繁栄のためにも、セリーグには奮起を促したい。