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長野久義、新4番で殻を破れるか。新成・巨人象徴する男が逆転Vのキーマン

広島が首位を独走するセリーグ。巨人が逆転Vを果たす上でキーマンは誰か。

2016/06/26

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4番適任者が不在という状況

 もう、さすがに混セとは言えなくなった。セリーグは首位・広島が貯金2ケタで完全な独走状態。2位以下はすべて借金を背負う苦しい星勘定となっている。特に開幕直後はスタートダッシュに成功したはずの巨人としては明らかな大誤算だろう。

 25日現在、3位でありながらも借金生活にあえぎ広島とのゲーム差は8にまで広がってしまった。気が付けば、パリーグ首位のソフトバンクと2位・ロッテの7.5ゲーム差を超える数字になってしまった。

 さて巨人逆転Vに向けて反撃の糸口となるキーパーソンはここ最近、4番に据えられている長野久義とみる。ギャレット・ジョーンズが不振に陥り、ルイス・クルーズは負傷で戦線を離脱。4番を務めていた新助っ人たちに代わり、この長野が5月29日の阪神戦(東京ドーム)から主砲として大役を任されている。

 ここまで「4番・右翼」として21試合に先発出場し続け、その間は85打数31安打で打率.3647と高い数字をマークしているが、9打点、1本塁打の数字はややさびしい。
 25日現在での通算成績は打率.298、4本塁打、22打点、得点圏打率.250。この4部門はセの打者上位ランキングの中でみればそこそこの数字と言える。しかしながらやはり主砲ならば、どれももう少し上積みさせておきたいところだ。

 巨人OBや有識者たちからは長野の打順について「4番タイプではない」「リードオフマンのほうがしっくりくる」といった声を聞く。

 だが現状を見る限り、チームに長野以外の4番適任者がいないのも事実。絶好調の3番・坂本勇人は、この定位置で開幕から非常にうまく機能していることから高橋由伸監督の頭の中で不変不動と決め込まれている様子だ。阿部慎之助や村田修一のベテラン2人も安定感の面でやや不安が残る。それならばと指揮官が意を決し、4番の座を託したのが長野だった。

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