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長野久義、新4番で殻を破れるか。新成・巨人象徴する男が逆転Vのキーマン

広島が首位を独走するセリーグ。巨人が逆転Vを果たす上でキーマンは誰か。

2016/06/26

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新成・巨人を象徴する2人

 もともと高橋監督は現役時代から長野の力量を高く評価していた。監督就任直後に「キーマンの1人」として名を挙げたのも、この背番号7。そして開幕前に応じた各メディアのインタビューでは、何度か次のようなコメントも口ぐせのように言い続けていた。

「これからは坂本・長野にやってもらわないといけない」

 坂本と長野のジャンプアップがなければ「新成・巨人軍」は成り立たない。高橋監督は間違いなく、そう考えている。その機軸となるべき2人のうち、坂本はチームの中心として成長を遂げようとしている。あとは長野だ。

 思えば、この2人は奇しくも2012年に最多安打のタイトルを2人そろって同時受賞している。長野は前年2011年シーズンで首位打者に輝いてから2年連続のタイトルホルダーとなり、坂本にとってはこれが初タイトル。しかし両者ともに以来、タイトルとは無縁となっている。

 果たして坂本が3番の座で飛躍のための「何か」をつかんだ。ならば4番の重責を果たすことで、長野にも殻を打ち破るきっかけを作ってほしい。高橋監督の狙いは、まさにこの思いに集約されている。

 賢い男・長野も無論、巨人軍の4番を任された意味を痛切に感じ取っていることだろう。3番・坂本、そして4番・長野のバットが連続して火を噴くようになれば、チーム再浮上につながる可能性は十分に残っている。厳しい立ち位置になったとはいえ、まだペナントレースの戦いは半分残っているのだ。キーパーソンである背番号7の猛奮起に、これから注目したい。

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