カープ新外国人・デラバー、波乱万丈の野球人生。一度は解雇、高校の補助教員からオールスター投手へ
広島がスティーブ・デラバーの獲得を発表した。13年に米オールスターにも出場したデラバーは、一時は高校の補助教員を務めたこともあるほどの苦労人。数々の逆境を乗り越えてきた右腕は日本でどんな活躍を見せるのか。
2016/07/02
好調カープを支える優秀な外国人選手たち
自身の制球難克服に加えて、デラバーにとって高い壁となるのが広島助っ人陣の層の厚さだ。昨年最優秀防御率を獲得したジョンソンが今季も7勝5敗、防御率2.15と、エース級のピッチングを見せているのに加え、今季から加入のジャクソンとヘーゲンズがともに活躍中。両選手とも30試合以上に登板し、防御率は1点台。2人合わせて33ホールドと早くもチームにとって欠かせない存在になりつつある。
もともと外国人選手枠4つのうち投手に割けるのは最大3枠まで。野手にも4番を務めるルナ、現在怪我で1軍を離れているエルドレッドがおり、夏場以降、外国人選手枠を巡る争いはさらに激しいものになりそうだ。
リーグ首位を独走、さらに現在10連勝と波に乗るカープ、外国人選手たちが揃って好調の中、さらに実績のあるデラバーを獲得したのは、本気で優勝を狙いにいくという意思の表れにも見える。これまで数々の逆境を乗り越えてきた苦労人デラバーは、日本でどんな活躍を見せてくれるのだろうか。