盗塁数の増加から森脇監督が目指すスピード野球が見えた!【ファンがつける、オリックス・バファローズ2014通信簿】
いよいよ2014年も残すところ1カ月を切った。12月は12球団のファンに2014年の通信簿をつけてもらい、来季への期待も含めて声を掲載していきたい。第1回目はオリックス・バファローズだ。
2014/12/06
助っ人外国人の穴を埋めた中軸の三人
今回、編集部より12球団それぞれの担当ライターが各球団の通信簿をつけるという企画をやりたいと相談があった。
タイミングが良いことに、先日秋葉原で関東オリバカ交流会(54人のオリックスファンが参加)が関西のファンも参加する形で開催されたので、この時に行われた公開討論会で出た意見に私見を加えて、各項目をまとめていきたいと思う。
なお各項目5点満点である。
【野手 3点】
糸井、ペーニャ、T-岡田は昨年以上の成績を残し、駿太が成長したこともあり、イデホ、バルディリスの穴をよく埋めたという点で、昨年よりは良かったけど……というのが全体の評価だった。
しかし安達のエラーからつながる失点の多さが目立ったこと、クライマックスファーストステージ第3戦、一死三塁の場面で糸井とT-岡田が凡退するなど、今季もあと1本に泣かされたのは確かだった。
打線に怖さがなく、グラウンドとベンチ控えのメンバーの実力差がかなり開いていることや、7回までに負けていたら打撃が原因で勝てないこと、ヘルマンにはもっと期待していたなど、全体的に厳しい声がかなり上回っていたので、野手に関しては2点に近い3点とした。
来季はある程度のアベレージが見込める大砲の補強(ブランコは怪我持ちながらも適任)とT-岡田の4番固定に期待したい。
投手陣はよく投げた!
【投手 4点】
投手陣は今年もよくやってくれたというのが、全体的な評価だ。
12球団トップの防御率をはじめ、沢村賞にも選出されたエース・金子千尋の絶対的な安定感はもちろんのこと、12球団最強ともいえるリリーバーに対する評価は高い。
特に比嘉幹貴と佐藤達也には称賛する声が公開討論会でも途絶えなかった。個人的には今季の登板過多が来季に影響しないか心配なところだ。
ストッパー平野佳寿の乱調が5点満点にならなかった一番の理由。
優勝争いで負けが許されない試合で、サヨナラ祭りを演じてしまったのは痛かった。
またスタートダッシュの功労者ながらも、西勇輝のオールスター前からシーズン終了まで続いたこと、計算できる左投手が松葉しかいないことも指摘され、中山や古川の奮起を促す声とともに、ソフトバンクを自由契約になった岡島秀樹を獲得したらどうかという意見も出た。