【7月2日千葉ロッテ対オリックス戦、BBC独自採点】完封で9勝目、石川に最高点。先制の口火となる三塁打の三木に「6.5」
7月2日、千葉ロッテ対オリックス戦は6-0で千葉ロッテが勝利を収めた。現地取材に基づき、この試合をベースボールチャンネル独自基準にて採点を行ってみたい。
2016/07/03
自ら続投を志願した石川
ロッテが一気の集中打などで6-0で快勝した。
試合は序盤、オリックスが主導権を握ったか見えた。
先発・松葉が3回を1安打無失点。最高の立ち上がりを見せて、ゲームの流れを作っていたのだった。
ところが、オリックスが2度の併殺打などで好機をつぶすと流れはロッテへと傾く。
4回裏、ロッテは先頭の三木亮の三塁打と角中の内野安打で無死1、3塁の好機を作ると、4番・デスパイネが右翼二塁打で1点を先制。ナバーロの犠牲フライで加点した後、6番・鈴木が左中間に適時二塁打を放ち3点目。好投の松葉をノックアウトした。
この3得点で試合の主導権を奪い取ったロッテは、先発の石川が快調に飛ばした。立ち上がりから調子が良かったわけではなかったが、キレのあるストレートとカーブで散らし、オリックス打線に的を絞らせなかった。
8回裏には、2つの四球で好機をつかむと、9番・加藤が中越適時三塁打を放ち2点、細谷にも適時内野安打が出て試合を決めた。
先発の石川は9回を投げ切り7安打完封。首脳陣は8回表終了時点で西野へのスイッチを予定していたが、本人の直訴により、9回も続投した。
石川はこれでハーラートップタイの9勝目。「今日の調子でよく完封で来たなと思います。奇跡です」と謙虚に話したが、悪い中でも試合をコントロールできる、彼らしい大人のピッチングだったといえる。
また「福岡で2つやられていたので、今日は絶対に落とせなかった」とこの試合の持つ意義を振り返ったロッテ・伊東監督。指揮官の采配からこの一戦に賭ける意気込みを感じた。3点リードの7回裏1死2塁では、切り札の井口を代打に送った。「勝てて良かった」とほんの少しだけの安どの表情の裏には、上位戦へ向けての並々ならぬ闘志を垣間見た。
採点は2連敗のあと、そして、セットアッパーの内が故障で離脱するという窮地の中で、勝利をもたらし、しかも完封した石川に最高点を付けた。
採点基準
8 シーズンに1試合あるかないかの活躍
7.5 突き抜けた活躍
7 勝利貢献度上
6.5 勝利貢献度中
6 勝利貢献度小
5.5 活躍した選手
5 可もなく不可もない
4.5 足を引っ張った
4 敗戦につながるミス
3.5 退場など試合を壊す
さらに現地取材の内容を加味します。