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ヤクルト、不名誉な46年ぶり”2ケタ勝利ゼロ”。来季巻き返しへ真中監督「オフの補強は投手中心」【新・燕軍戦記#32】

セリーグ連覇の夢破れ、クライマックスシリーズ進出も逃し、Bクラスの5位に沈んだ今季の東京ヤクルトスワローズ。46年ぶりに2ケタ勝利ゼロに終わった投手陣をどう立て直すのか──それこそが来シーズンの巻き返しのカギを握る。

2016/10/02

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1位→Bクラス→1位。「黄金時代」のパターン再現なるか?

 不振にあえいだのは防御率4.96の先発陣だけではない。昨年は両リーグNO.1の防御率2.67を誇った救援陣も、守護神のトニー・バーネット(現レンジャーズ)と中継ぎのオーランド・ロマン(現台湾Lamigo)の退団により再構築を余儀なくされ、こちらも今季はリーグワーストの防御率4.34と苦しんだ。

 バーネットの穴を埋めるべくセットアッパーから抑えに回ったローガン・オンドルセクは、5月末までは10度のセーブ機会で9度成功、防御率も1.69と十分に役目を果たしているように見えた。だが、6月に入って2度セーブに失敗。26日の中日戦(神宮)では3点のリードをフイにし、降板後に首脳陣に悪態をつくなどして球団から謹慎処分を下されると、結局は7月下旬に退団してしまった。

 それでも月間チーム防御率が初めて4点を切った8月には、15勝9敗と大きく勝ち越した。小川が3試合連続完投勝利(うち1試合は完封)を含む4勝0敗、防御率2.08で月間MVPを獲得。先発に限れば月間防御率は3.22で、全24試合中15試合でQSを記録するなど先発投手が試合をつくれば勝てることを証明したが、それも長続きはしなかった。

「まずは投手力ですよね。ドラフトもそうですし、外国人もそうですし、投手中心になるんじゃないかと思います」

 真中監督がそう話すように、投手陣の整備はこのオフの最重要課題である。思えばヤクルトは野村克也監督の下で15年ぶりの日本一になった93年以降、野村監督が98年限りで退任するまで1位とBクラスを交互に繰り返した。昨年のリーグ優勝から今年もBクラスに転落したが、あの時代のようにV字回復できるかどうか──。それは投手陣をどう立て直すかにかかっているといっても過言ではない。

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