中畑監督も驚愕「隠すことなく撮る」――2014年のベイスターズ戦士の生き様がスクリーンやDVDで見られる『ダグアウトの向こう』
横浜DeNAベイスターズは12月13日に公式映像『ダグアウトの向こう -今を生きるということ。』のDVDを発売する。また、それに先駆けて、6日から全国9カ所でロードショーされる。
2014/12/05
横浜DeNAベイスターズ提供
初年度から好調の売り上げ、3年目にしてロードショーも実現
2シーズン前のオフから横浜DeNAベイスターズはメディア戦略として、シーズン中に球団オフィシャルカメラが入り、ベンチの中やロッカールームで起こっていたことを記録した『ダグアウトの向こう』という公式映像をDVDで販売している。
初年度に約7000枚の売り上げと好評を博すと、昨年はDVD販売のみならず期間限定ながら地元横浜で単館上映された。
そして今年は、12月13日のDVD販売開始に先だって、6日から全国9カ所でロードショーされる。
一般人には入れない場所にカメラを持ち込み、実際に起こっていたことを記録し、選手の素顔に迫るドキュメンタリーの手法は以前からあるものだが、この映画が他の密着型ドキュメンタリーと異なるのは、まるっきり遠慮がないというところだ。選手の怪我の状況やブルペンの様子、そしてミーティングの風景など、シーズンオフに発売するという前提であったとしても、チームの企業秘密に触れる部分なので、なかなかカメラを向けるのは難しい。
初年度はメディア慣れした中畑清監督に「こんなところまで撮るのか?」と呆れられたという話もあるが、長い月日をかけ信頼関係を構築することで、アンタッチャブルの領域まで足を踏み入れることに成功している。
さて筆者は試写で本編を見たのだが、ネタばれは避けたいので、内容について詳しい話はしない。ただ一言いえるのは、確実に過去二作品よりもクオリティは上がっているということ。
オンタイムで起こっていた出来事を記録し、監督や選手の心情を丁寧に切り取ってゆく手法は深みが増している。