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楽天の今オフ〝最大〟の補強は、嶋基宏の残留だ――数字が証明した嶋の測り知れない貢献度

ストーブリーグの一つの話題は、イーグルス・嶋がFA宣言をするかどうかであった。しかし、嶋は早々に残留を発表。チームにとっても、ファンにとっても朗報だった。入団以降、まさに正捕手としてチームとともに成長してきた嶋。実は打率などの単純な数字では表せない部分で、非常にチームへの貢献度が高いのだ。

2014/12/08

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多くのファンが胸をなでおろした嶋基宏の残留

  初Vから一転、最下位となった2014年の楽天。他球団より早くストーブリーグに突入したが、補強の動きは遅いように見える。

  先月中旬、古巣を戦力外になった藤江均、山崎浩司、梅津智弘の3選手との契約合意が発表された。新外国人はヤンキースから保有権を譲り受け、5日に球団から入団発表があったゼラス・ウィーラー内野手と、広島から退団になったミコライオ投手の2人だけ。秋季キャンプで入団テストをした外国人勢のその後も聞かず、ドラフトを除くと、めぼしい補強はそのくらいなのだ。

 本格的な動きは8日(日本時間9日)から米国サンディエゴで始まり、立花球団社長も参加するウインターミーティング以降だろう。主軸を任せることができる長距離打者の獲得は不可欠。ぜひ吉報を期待したい。

 吉報と言えば、国内FA権を取得、その去就に注目が集まっていた正捕手・嶋基宏選手の残留こそ、「最大の補強」とも言えそうだ。

 今シーズンは二番手捕手育成などのチーム事情から、小関翔太捕手が52試合に出場。32試合でスタメンの機会が与えられたが、攻守ともにまだまだ経験に乏しく、これからという段階の選手である。

 もし嶋流出の場合、取り返しのつかない痛手になる恐れが高かった。

 2006年ドラフトで入団した嶋のキャリアは、2007年以降の球団史とピタリ重なる。2007年以降1152試合(プレーオフ除く)のうち、嶋の出場数は80%の923試合。先発マスクは実に72%の829試合を数えた。

 イーグルスの成長と歩を合わせて嶋もキャリアアップを果たしてきた。
 女房役はどのポジションよりも経験が物を言う。それだけにこの出場数はチームと本人双方にとって得難い財産だ。

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