今年の有力候補は? 2024年プロ野球、リーグ別ベストナイン予想
2024/11/25
産経新聞社
内野手編
セ・リーグ
一塁手:タイラー・オースティン
二塁手:牧秀悟
三塁手:村上宗隆
遊撃手:長岡秀樹
一塁には、今季のセリーグ首位打者に輝いたタイラー・オースティン(DeNA)を選出した。昨季までの2年間はケガに苦しんだが、今季は106試合の出場で打率.316、25本塁打、69打点をマーク。打線を牽引する存在となった。
二塁は牧秀悟(DeNA)と吉川尚輝(巨人)の一騎打ちとなりそうだが、打撃での貢献度や過去の受賞歴などを加味すると、牧がやや優勢か。
今季、牧は133試合の出場で打率.294、23本塁打、74打点、11盗塁をマーク。吉川は全143試合の出場で打率.287、5本塁打、46打点、12盗塁とこちらも好成績だが、打の貢献度では牧に分がありそうだ。
ただ、今季の牧は二塁で18失策を記録するなどの不安要素もある。一方、吉川は失策5と守備面では優勢だ。”打の牧”、”守の吉川”と言えそうだが、どちらが受賞してもおかしくないだろう。
三塁には、本塁打と打点の打撃2冠に輝いた村上宗隆(ヤクルト)を予想。今季は不調に悩まされたが、終盤の9月には月間10本塁打を記録。全143試合に出場し、打率.244ながらも33本塁打、86打点と流石の実力を見せた。
遊撃には、急成長を遂げて最多安打に輝いた長岡秀樹(ヤクルト)を予想。今季は全143試合に出場し、打率.288、163安打、6本塁打、58打点と確実性が向上。守りでも好プレーを幾度となく見せ、今やセ・リーグNo. 1遊撃手といっても過言ではないだろう。
その他、一塁には主砲の岡本和真(巨人)、三塁には宮﨑敏郎(DeNA)や小園海斗(広島)、遊撃は矢野雅哉(広島)が候補に挙がる。
パ・リーグ
一塁手:山川穂高
二塁手:小深田大翔
三塁手:栗原陵矢
遊撃手:今宮健太
一塁は、本塁打と打点の打撃2冠に輝いた山川穂高(ソフトバンク)を予想した。今季は全143試合に出場して打率.247ながらも、34本塁打、99打点をマーク。移籍1年目から、強力打線の核となる存在になった。
二塁では突き抜けた選手がいない状況だが、筆頭候補は小深田大翔(楽天)だろう。今季は134試合の出場で打率.229と苦しんだが、リーグ3位の29盗塁をマーク。7月14日の西武戦では通算100盗塁を達成し、9月2日のオリックス戦では決勝スクイズを決めるなど、随所で存在感を放った。
三塁には、今年のプレミア12日本代表に選出された栗原陵矢(ソフトバンク)を予想。今季は140試合の出場で、打率.273、20本塁打、リーグ3位の87打点をマーク。6月からは「3番」に定着し、球団タイ記録となるシーズン40本の二塁打を放った。
遊撃からは、ベテランの今宮健太(ソフトバンク)を選出。今季も安定した守備力を見せ、打撃でも133試合の出場で打率.262、6本塁打、39打点をマーク。8月4日の日本ハム戦では遊撃として通算1532試合出場を果たし、パ・リーグ最多記録を更新した。
その他、一塁では移籍1年目ながらも活躍したネフタリ・ソト(ロッテ)、二塁は外崎修汰(西武)、三塁ではベテランの浅村栄斗(楽天)、遊撃は守備力が光る源田壮亮(西武)といったメンバーが候補となる。