今年の有力候補は? 2024年プロ野球、リーグ別ベストナイン予想
2024/11/25
産経新聞社
外野手編
セ・リーグ:ドミンゴ・サンタナ、丸佳浩、細川成也
セ・リーグからは、ドミンゴ・サンタナ(ヤクルト)、丸佳浩(巨人)、細川成也(中日)が選ばれると予想した。
サンタナは、開幕から常に好調を維持した。途中、左足裏の炎症で離脱した時期もあったが、122試合の出場で打率.315、17本塁打、70打点、出塁率.399の活躍で最高出塁率を獲得。ここぞの場面で結果を出し、期待に応え続けたシーズンだった。
35歳のベテラン・丸は、リーグ優勝に導いた1人といってもいいだろう。4月下旬以降は「1番」に定着し、6月は月間打率.352を記録。8月以降はやや調子を落としたが、138試合の出場で打率.278、14本塁打、45打点をマークし、実力は健在であることを示した。
2年連続20本塁打を放った細川は、今季にさらなる進化を見せた。開幕から18打席連続無安打とスタートこそ躓いたが、最終的に全143試合の出場で打率292、23本塁打、67打点と、パワーに加えて確実生も向上。来季も打線を牽引する存在となるだろう。
その他、今季のリーグ盗塁王(19盗塁)に輝き、新人年から6年連続で個人タイトル受賞となった近本光司(阪神)、プレミア12の日本代表に選出された森下翔太(阪神)も候補に挙がる。
パ・リーグ:近藤健介、辰己涼介、周東佑京
パ・リーグからは、近藤健介(ソフトバンク)、辰己涼介(楽天)、周東佑京(ソフトバンク)が選ばれると予想した。
球界を代表するヒットメーカーの近藤は、今季も安定した数字を残した。9月に右足首の捻挫で離脱したが、129試合の出場で打率.314、19本塁打、71打点、出塁率.439をマークして首位打者と最高出塁率を獲得。受賞は濃厚と言えそうだ。
”不動の中堅”である辰己は、キャリアハイのシーズンを過ごした。全143試合の出場で打率.294、158安打、7本塁打、58打点をマークして最多安打を獲得。また、外野手としてシーズン397刺殺のプロ野球新記録を樹立するなど、安定した守備力も光った。
俊足が売りの周東は、今季は打撃でも結果を残した。自身初の規定打席に到達し、123試合の出場で打率.269、2本塁打、26打点、41盗塁をマーク。2年連続で盗塁王を獲得するなど、”機動力の柱”として躍動した。
その他、今季12球団唯一の全試合フルイニング出場を果たした小郷裕哉(楽天)、両リーグ1位の11補殺を記録し、外野手として強肩を光らせる万波中正(日本ハム)も候補に挙がる。
【了】