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プロ野球現役ドラフト2024、セリーグ球団別評価は? 第3回の指名・移籍選手から見る”戦略”は…?

2024/12/10

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東京ヤクルトスワローズ

(左から)高津臣吾監督、矢崎拓也
 
 東京ヤクルトスワローズは、1巡目で広島東洋カープの矢崎拓也を指名。一軍で活躍した実績のあるリリーフ投手が、活躍の場を移すことになった。
 
 その一方、在籍3年間でわずか2試合の一軍登板にとどまっていた柴田大地が、東北楽天ゴールデンイーグルスから指名を受けて移籍。東北の地で、再スタートを切る。
 

 
 矢崎は、慶応大から2016年ドラフト1位で広島東洋カープに入団。しかし、プロ入り後の5年間は芽が出ず、苦しい期間が続いていた。
 
 そんな中、プロ6年目の2022年にブレイクを果たす。同年は一軍で47試合にリリーフ登板し、19ホールドポイント(2勝0敗1セーブ17ホールド)、防御率1.82の好成績をマーク。威力のあるストレートやフォークを武器に、ブルペンを支えた。
 
 翌2023年は栗林良吏の離脱もあり、守護神を任された矢崎。同年は54試合の登板で4勝2敗、24セーブ、防御率2.81を記録し、気づけばチームに欠かせない存在となっていた。
 
 今季も開幕から11試合連続無失点を記録するなど、順調なスタートを切った。だが、7月21日の阪神戦で1イニング6失点を喫し、ファームに降格。
 
 以降は一軍のマウンドに上がることはなく、今季は26試合の登板で11ホールドポイント(1勝1敗10ホールド)、防御率3.60という成績に終わった。それでも、一軍での実績を見れば、実力は証明済みと言える。
 
 また、移籍先のヤクルトは投手力が課題のチーム。リリーフ陣に目を向けても、エルビン・ロドリゲスやホセ・エスパーダの退団、ベテランの石山泰稚が36歳を迎えていることを考慮すると、決して楽な状況ではない。
 
 上記の投手事情を踏まえれば、矢崎の加入はプラスに働く可能性が大いにある。実績あるリリーフ右腕として、新天地で輝きを取り戻す姿に期待したい。

 

 

 
【了】

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