【7月8日~10日セ・パ第24節展望】2位千葉ロッテと3位日本ハム、首位ソフトバンクへの挑戦権を得るのは?
2016年7月8日~7月10日までの第24節、勝負のポイントはどこにあるか。
2016/07/08
<パリーグ>
3位・日本ハム(4勝)-2位・ロッテ(7勝) 札幌ドーム
ソフトバンクへの挑戦権を掛けたどちらも負けられない戦いになる。熱戦は必至だ。日本ハムはこの3戦の先発にトリプルタワーを用意する。先陣は高梨が務める。打点の高い所からのフォークが武器で、前回登板のソフトバンク戦で7回を零封した。先発になって2連勝中と好調をキープ。2戦目の有原は防御率1.88と抜群の安定感を見せている。3戦目はエースの大谷だ。昨季のCSや今季の開幕戦ではロッテに敗れている。ココというときはしっかり勝ちきれるところを見せてもらいたい。2日間試合がなかった分、救援陣が元気な優位性も生かしたい。打線は大谷を起用できないが、陽が安定しており、不調の中田の後を打つ田中とレアードのバットが振れている。西川、岡らも機能していて打線は活発だ。現在11連勝と波に乗っている。
ロッテは前節の西武戦をすべて1点差でものにして3連勝。チーム力を高めてきている。一丸となってこの3連戦に挑むことになる。この3連戦でカギとなるのは初戦先発の二木だ。試合数の関係で登板が一度飛んだが、3年目で初めてローテーションに入った彼にとってはいい休養になったはずだ。間合いの取りにくい投球フォームで幻惑したい。初戦を取っていい形で進めたいところだろう。2戦目はリーグ防御率1位の石川が上がる。同2位の相手先発・有原との投げ合いは見ものだろう。二木、石川で勝ち越しを決めたいというのが指揮官の狙いだろう。打線の方は、選手層の厚さを見せつけている。前節はやや調子に陰りが見えてきた細谷、高濱の1、2番コンビを変え、加藤、荻野、中村らが上手くカバーした。首位打者の角中の調子も良く、デスパイネも勝負強い。左の代打が欲しい所だが、この3連戦がどのような戦いになるか。
1位・ソフトバンク(8勝1分)-4位・楽天(2勝1分) ヤフオクドーム
連敗を4で止めて2連勝を飾ったソフトバンクは下位との対戦で連勝を伸ばしたい。初戦の先発は、和田があがる。前回登板では4回5失点で敗戦投手になった。ただ連敗のない投手だけに心配はないだろう。しっかり勝って二けた勝利を挙げたいところだ。2戦目の東浜は2連敗中とはいえ、内容は悪くない。QSは保っており、ゲームを作れている。3戦目予定の中田が登録を外れたため、育成から支配下登録になった石川ら数名が候補に挙がっている。打線の方は、6日の試合から打順を組み替えた。1番に松田を入れるなど活気をづけているが、今宮、内川の調子が悪いわけではなく、一時的な打順組み換えのような気もする。工藤監督が今節はどんな打順を組んでくるかも楽しみだ。
楽天は2日開けての試合となり、万全で首位・ソフトバンクに挑む。初戦の先発はエースの則本が上がる。前回の対戦では11安打を浴びて負け投手になっているだけに、リベンジの想いも強いはずだ。先発は流動的だが、2戦目は美馬、3戦目はブリガムの可能性が高い。美馬は2週間前のソフトバンク戦で好投している。ゲームメークして互角の戦いに持ち込んでいきたい。打線は活発になってきている。銀次の調子がずっとよくウィーラーも振れている。岡島、藤田でチャンスメークし、確実に得点を重ねている。今節はいい戦いができると期待できるかもしれない。
5位・西武(5勝)-6位・オリックス(6勝) 西武プリンスドーム
開幕カードを戦った両者も今や最下位争いとなっている。投打とも、戦力がいないわけではないが、かみ合っていない印象だ。西武は初戦先発がいまだ勝ち星がないバンヘッケンが上がる。我慢して起用し続けているが、そろそろ我慢の限界だ。2戦目は野上、3戦目は多和田とこれまで同じ先発になりそうだが、現状、このメンバーでやりくりしていくしかない。打線は中村が復帰したとはいえ、ややつながりを欠いている。調子のいい栗山や渡辺をどこに配するかがポイントかもしれない。3番になってやや元気のない秋山、足のある金子侑の生かし方を考えていきたいところだ。9番・金子侑、1番・秋山、2番・渡辺が妥当かもしれない。田邊監督がどういじってくるのだろうか。
オリックスはエース・金子が復帰しても勢いは戻らなかった。今節は若い左腕を投入するが、何とか勝ちを拾いたい。初戦の先発は山田だ。高卒7年目の「筒香・雄星・今宮」世代だが、今季、まだ勝ち星はない。2戦目先発の松葉と2年目の山崎福と期待されている左腕衆だけに、結果を残したいところだ。3戦目は西武に相性がいいディクソンの予定だ。打線の方は先週、支配下再登録の園部が注目されたが、3試合でスタメンからいなくなった。今になっても起用に意図が見えないチームだ。安達、糸井、T-岡田が振れており、駿太も悪くないが、ここというときにめっきり弱い。少ないチャンスを確実にものにしていきたい。相手の投手陣が弱い今のうちに、勝ち越しておきたい。