支配下登録勝ち取ったホークス石川柊太が5日間の一軍で学んだこと――『ももクロ』力に大きな一歩
ホークス・石川柊太が、7月1日支配下登録されると5日に早くも一軍昇格。その後、登板機会がないままに再び二軍降格も、力強い速球は、首脳陣が絶賛するほどだ。
2016/07/20
大好きな『ももクロ』が活力に
普段から決して派手な選手ではないが、野球以外で唯一熱くなるのが、大好きなももいろクローバーZ(以下ももクロ)。自他ともに認める熱狂的“モノノフ”(ももいろクローバーZのファンを指す)だ。
ももクロに元気をもらい、活力となっている。
ホークスにもモノノフは何人かいるがレベルが違うと周りが口を揃える。その一人、柳田悠岐がももクロにオリジナル登場曲を作ってもらっているが、そんな野望があるのではないかと育成時代の石川に問うと、「あー、いいですねー!……いやっ、でもそんなの恐れ多いです!」と謙虚にクシャッと笑った。控えめながらも、「そんな選手になれるよう頑張ります」と目を輝かせた。一軍昇格後、なかなか登板機会は巡ってこないままに再び二軍降格となったが、まずは初の登場曲としたももクロの推しメン“あーりん”こと佐々木彩夏が歌う「あーりんは反抗期!」をヤフオクドームに響かせたい。
「まだ投げるチャンスはないですけど、ベストパフォーマンスできるようにしっかり準備しておきます」と初の一軍帯同も、まずは5日間の待機に終わったが、一軍選手として過ごした時間、石川は確実に大きな収穫を得た。
「今までは自分の結果を気にしてきたけど、上(一軍)はそんなんじゃなくて。チームのために“勝ち”にこだわっていた」
わずか5日間でも貴重な体験となった一軍。
大胆なピッチングと心の中でさらに熱くなった魂を、ヤフオクドームのマウンドで魅せてくれる日が待ち遠しい。