ヘルマンやオビちゃんも参戦! ウインターリーグはドミニカ人選手にとって貴重な再会の場
日本やアメリカのプロ野球が終わる頃にスタートするのが、ドミニカ共和国のウインターリーグ。前回のコラムにも記述したが、ウインターリーグには日本球界にゆかりのある選手が数多くプレーしている。今回はそんな中から二人の選手にスポットを当ててみた。
2014/12/09
Yasumitsu Takahashi
セットアッパーでチームを支える〝オビちゃん〟
まずは、エストレージャス・オリエンターレスに所属するウィルフィン・オビスポ。2007年に巨人の育成選手として来日。その後支配下登録選手となり、2011年に日本ハムへ移籍。32試合に登板し8勝4敗というのが彼の日本で過ごした5シーズンの通算成績だ。
〝オビちゃん〟の愛称で親しまれた陽気なドミニカンだ。
現在彼は米球界に身を置いており、今季はブレーブス、パイレーツ傘下3Aでプレーしていた。
さて、そのオビスポだが、目下絶好調。
12月7日時点でチームは首位タイにおり、チーム試合数の半分以上となる20試合に登板。勝ちゲームの8回に登板するセットアッパーとして、勝利の方程式の一翼を担っているのだ。
そして、ホールドポイントもリーグトップを走っている。そんな彼に話を聞くことができた。
――チームも、ご自身も非常に好調ですね。
ああ、みんな本当によく練習しているからね。僕自身も疲れはないし、フィジカルコンディションも非常にいいよ。
――ウインターリーグにはたくさんのスカウトも来ていますが、日本でまたプレーしたいという気持ちはありますか?
スカウトが来ているのは知っているよ。そりゃチャンスがあればまた日本でプレーしたいさ。
――日本時代のチームメイトと連絡を取ることは?
残念ながら当時のチームメイトと今はコンタクト取っていないんだ。でも、ネットで日本球界の情報はチェックしているよ!
――来年もまた新たに日本球界に足を踏み入れるドミニカ共和国の選手もいますが、彼らが日本球界で成功するためのカギは何でしょうか
変に気負わずに、落ち着いて彼ら自身のプレーに集中することだと思う。
――日本のファンにメッセージを
応援してくれた日本のファンには本当に感謝しているよ。本当にありがとう。今はドミニカで元気にがんばっているよ。
日本時代よりも体型は若干ふっくらした感はあるが、陽気さはそのままだ。日本で再び彼のプレーを目にする機会はあるのだろうか。