カープ25年ぶり優勝へけん引。エルドレッド実戦復帰、デラバー加入で競争激化する外国人選手枠
首位を独走するカープを支えるのは外国人選手である。故障離脱していたエルドレッドが実戦復帰し、また新外国人投手を獲得するなどチーム内でハイレベルな競争が繰り広げられている。
2016/07/13
エルドレッド実戦復帰、新外国人選手も加入
強い気持ちと体に染み込んだ打撃技術、ルナが、あらゆるコースの球を広角に打ち分けるには理由があった。2016年、赤のユニフォームを身にまとっても、その活躍は変わらない。おまけに、彼はフォア・ザ・チームの精神も強いのである。
「もちろんヒットを打つことが大事ですが、自分は進塁打や守備でチームに貢献することを強く意識しています」
ファーストやサードの守備位置から積極的にマウンドに向かい、投手に声をかける姿も頻繁に見られる。
全力プレー、次の塁を狙う走塁、状況に応じたバッティング――。
アベレージヒッターのルナ、フルスイングと長打が魅力のエルドレッド、タイプは違ってもチームの勝利への思いは共通している。もちろん、見据える「夢」も一つである。
6日のファーム紅白戦、エルドレッドが実戦復帰を果たし、ファーストの守備にもついた。10日の阪神タイガース戦、ルナは2打席連続タイムリーで確実にゲームの流れを手繰り寄せた。
さらに今月、メジャーでの実績もある157キロ右腕・スティーブ・デラバーも加入した。
25年ぶりの夢に向け、外国人選手枠をめぐっての競争も激化している。首位躍進に彼らが果たす役割は、極めて大きい。
1 2