投手の指のマメはなぜアクシデント? 日本ハム大谷翔平も悩む好投の代償
10日の試合で日本ハムの大谷翔平が試合中にマメができたという理由で緊急降板した。
2016/07/14
ロッテ石川「僕は札幌ドームでマメができやすい」
「僕は比較的、マメができやすいほうですね」
そう語ったのはロッテの石川歩投手だ。
石川は過去に指のマメをつぶした経験はないが、マメができることについて、面白い見解を話した。
「自分の感覚の中でいうと、調子が良くないなというときにはあまりできないですね。今日は感覚がいいなぁというときにマメはできやすいと思います。だから、マメができることは、別に悪いことじゃないと思っていますね」
それだけ指先にボールが掛かっているということの裏返しでもあるのだろう。
マメができるのは好投の証かもしれない。
さらに、石川はこう続ける。
「その中でも、季節でいったら、気候的に蒸している時とか、夏にはできやすいと思います。そして、球場によっても違うかなと思います。僕だと札幌ドームはよく汗をかくので、マメができやすい」
石川は登板中にマメをつぶしたことはなく、登板後にできた血マメの血を抜くことで次回登板までに備えるという。血を抜いた当初は違和感もあるそうだが、登板日までには元通りに戻るという。「マメが潰れてしまったら、当分は投げられないでしょうね」と語る。
汗がしたたり落ちる。それだけでも、投手は過敏になるという。ベンチの扇風機に指をあてて指が汗で水が含んでしまうのを防ごうとする選手もいるという。これは過去に菊池から聞いた話だが、投手たちは我々の知らない陰で繊細な指の皮膚と格闘しているというわけである。
さて、気になる日本ハム・大谷はオールスターでの登板回避が決まった。
登板後の11日の練習では指を完全にガードしており「おそらく、マメは潰れたんじゃないか」と推測するメディア関係者の声もあった。
驚異的な回復をすれば、オールスターでも少しは投げることはできたかもしれないが、完ぺきに皮膚が固まっていない状態でボールを投げれば、再び、同じようなことが起きることもあり得ると踏んだのだろう。