ホークス東浜、4年目自己最多の勝利数は工藤塾の成果。指揮官「トレーニングを続けていくことが、マウンド上での自信に」
首位を守るソフトバンクの強みはやはり選手層だ。攝津正や中田賢一、バンデンハークが先発ローテから外れているが、東浜巨がしっかりその穴を埋めている。
2016/07/18
実績ある先発投手が離脱
7月に今季最長の4連敗を喫したソフトバンク。4連敗で「どうした!? ソフトバンク」といった見られ方をされるのも気の毒ではあるが、それも王者として追われるチームだからこそ。ソフトバンクの何よりの強みは選手層の厚さだ。
故障や不調、相手投手との相性などで選手の入れ替えが可能。その層の厚さにより、連敗しても前半戦を首位で折り返すことができるのだ。
昨季と顔ぶれの変わった先発ローテーション。和田毅の加入はあったが、攝津正や中田賢一、バンデンハークは現在ローテから外れている。そんな中、奮闘しているのが4年目の右腕・東浜巨だ。
今季初先発を任された4月15日(5回2失点で勝ち投手)から、1試合の中継ぎ登板を挟んで先発ローテを守っている。交流戦では広島・黒田博樹、巨人・菅野智之らエースとの投げ合いが多い中、失点しながらもゲームを作ってきた。
7月9日の楽天戦では8回101球を投げて2失点、今季6勝目をあげた。
「良いところはなかったし、よく2点で抑えられたなと思う。途中で修正できて5回からバランスが良くなった」
そう試合を振り返った。マウンド上で自ら気づき、微妙な体のねじれによる変化を察知し修正した。その後、5・6・7回は三者凡退に打ち取っている。
工藤公康監督は「試合中に修正ができた。落ち着いていたし、自分の投球を理解している。彼にとって収穫になったのでは」と称えた。
「入団して3年間ほとんど仕事をしていないので、今年はという思いで頑張っています」
お立ち台での言葉には、4年目の今季に込める思いが詰まっていた。