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チームに必要不可欠なレイエス。「ダメ外人」評価から最も代えのきかない選手に【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#244】

3月に入りオープン戦が本格的に始まった。今季のファイターズはレギュラー争いが熾烈だ。しかし、そのなかでも主砲レイエスは別格の存在である。

2025/03/08 NEW

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産経新聞社



日本ハム・フランミル・レイエス

金村の仕上がりは順調

 台湾シリーズが盛況のうちに終わり、初っ端、エスコンの西武戦を皮切りにオープン戦日程が始まった。いよいよ開幕カウントダウンである。もっともGAORA中継を見ているとオープン戦でなく、「プレシーズンゲーム」という呼称を用いている。英語としてはその方が正しいだろう。プレシーズンがあって、シーズンがあって、ポストシーズンがある。オープン戦というのはどうも日本独特の表現らしく、「もうすぐ開幕」の意味のオープンにひっかけたという説とセ・パのチームがリーグの別にこだわらずオープンに対戦するという説があるようだ。まぁ、例えばサッカーでは天皇杯のようにJ1、J2等のカテゴリーやプロアマの枠を取っ払って戦う「オープントーナメント」という言い方があり、セ・パの枠組みだけじゃ大してオープンじゃないだろうという気もするが、この呼び方ができた昭和の昔は交流戦が存在しなかった。
 
 ファイターズは「北海道日本ハム」になってから、いったん沖縄から北海道へ戻ってオープン戦日程をスタートする決まりだ。今年は台湾シリーズが入って少し変則になったが、エスコンフィールドの外は雪が残り、ドーム球場のありがたさが身に沁みる。対戦相手は開幕シリーズと同じ、新生・西口ライオンズ。お互いデータがなく、初見で力勝負した台湾シリーズと違って、リアルな駆け引きが始まる。手の内を隠すにせよ伏線を張るにせよ、ザ・プロ野球の攻防だ。という意味ではいちばん面白いカードじゃないか。しかも先発が開幕投手の金村尚真(西武は主戦・隅田知一郎)。むちゃくちゃ楽しみじゃないか。
 
 万波中正、水谷瞬、齋藤友貴哉の3人は侍ジャパン招集のため不在(水谷を筆頭にオランダ戦で大活躍!)だったが、その分、今川優馬や矢澤宏太が張り切っていた。また第1戦は「レフト野村佑希」、第2戦は「ライト中島卓」を試してみることもできた。
 
 ファンがいちばん注目したのは開幕を任された金村尚真の仕上がり具合だろう。4イニング投げて2失点。色んな球種を試していたが(そして変化球が高めに浮いていたが)、まっすぐは生きていた。変化球を続けても、腕を振って生きたまっすぐが投じられる。しかもコントロールで間違わない。外角低めにビタッと決まる。あぁ、これぞ金村だなぁという投球だった。開幕3週間前ということでいえば合格点だ。
 
 逆に侍ジャパンの今井達也は(初見のオランダ打線相手だったが)もうこんなに仕上がってるの?、というくらいキレがあった。今年から威圧感のないフォームの変えたそうで、スッと投げてギュウーンと球が来る。あれはタイミング取るのが難しそうだ。

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