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日本ハム・中島卓也の犠打成功率10割、15年ぶり記録更新も。セパ犠打数から野球の違いが顕著に

2016/07/18

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前半戦、セパで犠打数に大きな差。後半戦の戦い方は?

 日本ハムのチーム犠打数は現在103個で両リーグトップとなっている。それに次ぐソフトバンクが現在80個で、パの1位と2位がそのまま上位に位置する。パリーグだけで犠打数の多いチームを順に並べると以下の通りとなった。

1位 日本ハム 103個
2位 ソフトバンク 80個
3位 オリックス 79個
4位 楽天 71個
5位 ロッテ 68個
6位 西武 65個

 送りバントの成功はチームの勝利に結びつく。中島を擁する日本ハム、ソフトバンクでいえば、中島に次ぐ犠打数24個を誇る今宮健太が存在感を放っている。

 一方のセリーグは、犠打でつなぐ戦い方をしないのが今年の特徴として映る。数字上でもそれが顕著に現れている。セで犠打数が多いチームを順に並べると以下の通りとなった。

1位 中日 66個
2位 巨人 64個
3位 広島 55個
4位 DeNA 52個
5位 ヤクルト 45個
6位 阪神 37個

 パと比べるとセトップの中日ですら66個と少なく、セパで大きな差が生まれた。首位を走る広島はチーム打率が.272と両リーグトップの数字を挙げているだけに、打ってつないでいくのがスタイルだ。

 昨季リーグトップの49犠打を成功させた菊池涼介が2番に座るが、今季の犠打数はいまだ15個と少ない。それでも現在リーグトップの数字であるので、セ全体がいかに送りバントをしない戦い方をしているのがわかる。

 その背景には、昨季14年ぶりにセリーグ優勝を果たしたヤクルトの川端慎吾の成功例も関係している。川端の昨季の犠打数はわずか2個。打率.336で首位打者に輝き、強打の2番打者として優勝に貢献した。

 送りバントをしない2番打者はセで主流になりつつある。打ってつないでいく2番打者は現在、阪神でいえば鳥谷敬、DeNAでは途中入団の新外国人・エリアンがそのタイプである。

 18日からセパ共に後半戦がスタートする。パは中島の新記録の行方が見逃せないが、セは優勝争いに加え、クライマックスシリーズ進出へのし烈なAクラス争いが予想される。終盤戦に向けてより1点を欲する場面が増えるだけに、確実に走者を進める戦い方にシフトチェンジしていくのか注目だ。

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