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巨人内海哲也、生え抜き最年長投手の現在地【死亡遊戯コラム】

ここ数年、故障などで低調なパフォーマンスが続いた内海哲也。世代交代を図る中で、最年長投手に求められるものとは?

2016/07/23

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結果が出なければ「叩かれる」世界

「10あるうちの9を頑張っても、残りの1を抜いてしまうと、周りは抜いた1を見る。だから一切手を抜かず、全力で走り続けなくてはならない」
プロレスラー棚橋弘至は自著の中でそう書いている。
どんなに時間をかけて築き上げたものも一瞬で失ってしまう。
それはプロ野球選手だって同じことだ。
実績のあるベテランでも、年を重ね全盛期のようなパフォーマンスができなくなる。
そんな時、どんな功労者もファンやマスコミから「もう終わった」と叩かれるわけだ。
最近で言えば、精彩を欠く阪神の鳥谷敬は関西マスコミで猛烈にバッシングをされているし、巨人では山口鉄也が600試合登板の記念試合でDeNA筒香嘉智に28号サヨナラホームランを浴びた。

今思えば、セットアッパー山口の全盛期は凄まじかった。
チームが五冠に輝いた2012年には72試合に登板して防御率0.84。
さらに中日とのクライマックスステージでは4試合に登板。
日本ハムとの日本シリーズでも3試合を投げ胴上げ投手。
しかも真夏のオールスター第1戦でもマウンドに上がって皆勤賞。
すべて合計するとちょうど「年間80試合登板」というMVP級の活躍だった。
だからこそ、今シーズンの0勝4敗、防御率5.68という数字を見るとプロの世界の厳しさを痛感する。
過去の栄光なんてマウンドでは何の役にも立ちやしない。

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