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今年も〝投手〟が受賞。大瀬良・石川の即戦力ドラフト1位が他の新人王候補に大差をつける【2014年タイトルホルダー 最優秀新人編】

セパともに新人王には、所属球団で先発ローテーションを1年間守り続け10勝をマークした〝投手〟が受賞した。

2014/12/10

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パも終盤に一気に勝ち星を重ねた石川が受賞

 パリーグのルーキーは甲子園で活躍したの松井裕樹、森友哉、オープン戦で4割をマークした井上晴哉らが開幕前に注目されたが、新人王争いは実力者の石川がリードした。

 オープン戦防御率1.42で開幕ローテーション入りした石川は開幕3試合目の3月30日にプロ初先発初登板。5回2/3を投げ無失点ながら8安打を浴び白星はつかず、2試合目の登板となる4月6日に3安打1失点完投でプロ初勝利。3・4月は3勝1敗、防御率1.19で好スタートを切った。

 開幕直後に石川のライバルと目されたのが日本ハムの3年目、上沢直之だった。4月2日にプロ初登板初勝利を上げ、4月は石川と同じく3勝をあげた。

 高橋朋己は昨シーズン終盤、チームをクライマックスシリーズへと導いた立役者だったが、ワンポイントでの登板が多かったこともあり、1年目の投球回は18回2/3で新人王有資格者。開幕直後は中継ぎだったが、守護神不在のチーム事情からクローザーに回った。起用法が定まらなかった4月は防御率が悪かったが、クローザーにおさまった5月以降、安定した投球を見せるようになった。

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 森唯斗は5月11日にプロ初登板すると、8試合、13回無失点をマークし、勝ちパターンの中継ぎに名を連ねるようになった。

 好スタートを切った石川だったが、5月以降は対戦回数が増えてくるにつれ、当初の勢いはなくなってきた。
 時々、大量失点して試合を壊すこともあったが、おおむね試合をつくれていたことや、また石川以上にローテーションに食い込める先発候補が現れなかったこともあり、中継ぎへの配置転換や二軍で調整にまで至らなかった。

 上沢はローテーションに定着し、5月も2勝。勝ち星で石川を先行する。

 高橋、森はそれぞれチームの「勝利の方程式」となりセーブ、ホールドを積みかさねていった。
 石川は8月に右手中指を故障し登録抹消、2試合の登板に終わる。8月が終わった時点で、石川7勝6敗、防御率3.58、上沢7勝7敗、防御率3.28、高橋2勝1敗24S12H、森4勝1敗0S12Hで、新人王の行方はわからなくなった。

 上沢は大いにチャンスがあったのだが、7月以降度々、2週間程度の登録抹消を繰り返しており登板機会を減らしていた。9月も3試合の登板で1勝1敗、シーズン8勝8敗、防御率3.19だったが規定投球回に8回2/3足りなかった。

 石川はセリーグの大瀬良と同様、最後に追い上げた。9月以降のラスト5試合の登板で3勝、10月1日の最後の登板で4安打、10奪三振、無四球完封勝利で勝ち星を二桁にのせ、新人王を引き寄せた。

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