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ドミニカ共和国野球リーグ協会、アジア球団に対して法的な対抗策の検討も

今や日本球界に欠かせない存在となりつつあるドミニカ共和国出身の選手達。よりよい選手をより安く獲得するためのスカウト活動は年々激化。そんな中、移籍に関しての法が整っていないために、アジアの球団との間で摩擦が生じていることがドミニカ共和国球界で近年問題となっている。

2014/12/11

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Yasumitsu Takahashi



ドミニカ野球では移籍のルールが未整備

 ドミニカ共和国の『Listin Diario』紙によると、LIDOM(ドミニカ共和国野球リーグ協会)はLIDOM iniciara acciones judiciales contra equipos de ligas asiaticasという見出しで(ドミニカ共和国野球リーグ協会、アジア球団に対して法的対抗措置へ)日本、韓国、台湾といったアジアの球団に対し法的な対抗策を取り始める準備があるという。これは、アジア各国の球団がウインターリーグの最中にドミニカ人選手と契約し、即時にウインターリーグでのプレー継続を止めさせるというケースが近年頻発していることによるものである。

 こうした状況について、LIDOM司法担当の副責任者である弁護士のビテリロ・メヒア氏は、「LIDOMは、より選手を必要としている時期に、ドミニカの球団に顕著な影響を与える上記の件に関していくつかのチームの代表者と話し合いの場を持っている」と語っている。

 また、LIDOMは韓国の弁護士陣ともこの件に関して話し合いを持ち、早い段階で移籍における法整備を行いたい旨も伝えているようだ。

 LIDOMは、ドミニカの球団が大きな打撃を受けないためにアジアの球団に対して送った提案への満足のいく返答を待ち続けている。

 ここでいう打撃とは、アジアの球団は契約したプレーヤーをウインターリーグでプレーさせ続けることにストップをかけてしまうのだ。大事な時期に選手を引き抜かれたドミニカの球団としてはたまったものではない。

“Han sido muy pasivos con nosotros, nos hemos quedado esperando por una respuesta armoniosa para que nuestros equipos no se vean tan afectados cuando firman a uno de los nuestros”, expuso Mejia, tras conversar con Listin Diario via telefonica.
「我々は、ドミニカの球団が、彼らの選手がアジアのチームと契約するにあたり、大きな影響を受けないような双方に友好的な返答を待ち続けているのだが、彼らは我々と関係を持つことに極めて消極的である」と話す。

 また上述のメヒア氏は、こうしたアジアの国々のチームのスカウトたちが、もう何年にもわたり、(違法行為とも思われるような)観光ビザでドミニカ共和国に入国し、試合が行われている各地のスタジアムに居ついて仕事をしていることに対して不満も述べている。

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