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【7月26日~28日セ・パ第28節展望】巨人は首位・広島の勢いを止められるか

2016年7月26日~7月28日までの第28節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/07/26

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<パリーグ>

5位・西武(5勝)- 2位・日本ハム(9勝)
 
 苦しい戦いが続く西武に浮上の兆しはあるのか。調子のいい2位日本ハムとの戦いで、打開策を見つけ出したい。初戦の先発は、エースの岸が上がる。前回登板で1失点完投勝利を挙げるなど、ここ3試合は7イニング以上を投げている。エースとしての本領を発揮し始めたところだ。日本ハム戦は復帰2戦目に敗れているだけに、リベンジしたい。来日してからまだ勝利のないポーリーノが2戦目の予定で、3戦目は多和田か。ポーリーノはさほど悪いピッチングではないがチーム状態にうまく噛み合えてないのが実情だ。一方、打線は、悪くはない。日替わりではあるが、栗山、秋山のチャンスメーカー、メヒア、中村、浅村ら主軸のバットは振れている。チーム打率の割に得点力が上がっていかないのが課題だが、金子侑、永江らに期待したい。

 
 勢いが落ちない日本ハムはいったいどこまで上り詰めることができるか。相手の初戦先発がエースの岸だけに、こういう試合を取れると大きい。初戦の先発はメンドーサが上がる。今季の西武戦は防御率が6点台と高くなっているが、それほど悪い印象はない。昨季の相性が良かったことが関係しているのだろう。2戦目は吉川の予定だ。イニング途中で降板することが多く、すっきりした登板はできていないのが印象だが、5回を2失点でつなぎたい。打線は上位が好調だ。1、3番を打つ陽は規定打席に到達し、リーグ2位の打率に躍り出た。同タイプの西川、岡の調子もしっかりチャンスメークができている。打者としての大谷、中田らでしっかり返して得点を重ねていく。下位を打つ中島も状態が上がり、抜け目のない打線だ。次節はソフトバンク戦を控えているだけに、勢いをつけたい。

 

4位・楽天(3勝1分)- 1位・ソフトバンク(10勝1分) Koboスタ宮城
 
 前節、3位ロッテとの3連戦に負け越した楽天は苦しい状況だ。エース・則本でも落とし、どう巻き返しを図るのか。初戦の先発は、塩見が上がる。6月から勝利と敗戦が交互についているが、そろそろ連勝を挙げたい。そうすることで、成績もおのずと変わっていくだろう。2戦目は釜田になる。オールスター後初の登板となり、間隔が空いているのが気になるところではあるが、乗り越えたい。打線は、新外国人ペゲーロが昇格との情報だ。イースタンの試合で満塁弾を放つなど猛アピールした。どんな打者なのか。非常に楽しみといえるだろう。調子のいい今江、銀次らとどう絡んでいくか。
 

 ソフトバンクは、2位日本ハムの勢いに押された感はあるが、成績が落ちているわけではない。気持ちで受けずに戦うことが必要とされる。初戦の先発は武田が上がる。東浜と順序は入れ替わったが、問題はないだろう。カード頭として、初戦勝利の役割を果たしたい。楽天戦は今季2勝0敗と相性もいい。今回は2連戦となるため、2戦目以降は東浜らが候補になるだろう。打線はやや湿りがち。その中では中村晃は振れている。クリーンアップを打つことが多いが、1番抜擢もあり得る。今節も、どんなオーダーを組んでくるか、工藤監督、藤井打撃コーチの手腕に注目だ。次節が日本ハム戦。調子を上げておきたい。

 

6位・オリックス(5勝)-3位ロッテ(8勝) 京セラドーム、ほっともっと神戸 
 
 最下位に低迷するオリックスだが、戦い方に一筋の光が見えだしている。接戦をものにしていくことで変わってくだろう。初戦の先発は西が立つ。金子と順番が入れ替わったが、抜群の相性の若月とのコンビで5連勝と行きたい。勝てば、月間MVPも見えてくる。2戦目はおそらく金子、山田の順か。特に山田は、前回登板で好投を見せている。プロ初勝利も時間の問題だ。打線はモレルのバットが振れてきている。安達、T-岡田の調子も悪くなく、糸井、西野も絡んでくれば得点は上がるはずだ。投手陣が安定したピッチングを見せ、巻き返しを図りたい。
 

 上を見据えたいロッテは前節を勝ち越し、ここから上がっていきたい。石川、涌井らを週末に置いているため、この節は踏ん張りどころだ。初戦の先発は、前回登板で腰の違和感を訴えて降板したスタンリッジ。大嶺祐が臨戦態勢で控えているとはいえ、今回登板は結果を残したい。2戦目は二木、3戦目は唐川と似たタイプの投手が登板予定だ。二木は、前回登板の西武戦で粘り強いピッチングを見せて、久々の勝利を挙げた。今季オリックス戦で勝利を挙げている唐川も続きたい。打線は首位打者の角中がやや調子を落としているが、そう長くなく調子を戻してくるだろう。1番・荻野が絶好調で好機を演出し、デスパイネも上り調子で、鈴木もバットが振れてきた。完全に覚醒した田村は8番打者の風格ではない。ナバーロの調子が心配されるが、中村、三木らで何とか補いたい。下位との戦いが続くうちに多くの貯金を挙げておきたい。

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