【8月2日~4日セ・パ第30節展望】2位日本ハムと3位ロッテ、裏ローテ対決を制するのは…
2016年8月2日~8月4日までの第30節、勝負のポイントはどこにあるか。
2016/08/02
<セ・リーグ>
6位・ヤクルト(5勝)-1位・広島(9勝) 神宮
6連敗と苦しむヤクルトは地元に帰っての6連戦で打開を図りたい。今節は首位・広島との戦いとなるが、どう乗り越えて行けるか。初戦の先発は石川だ。5勝のうち4勝が神宮と抜群の相性を誇る。前回登板では150勝目を飾ることはできなかったが、本拠地で節目の勝利を挙げたいところだ。2戦目以降の投手陣は苦しい。前週は杉浦が登板したが4回途中で7失点し、翌日に登録を抹消されている。育成から支配下復帰の由規らにチャンスが与えられそうだ。また、トレードの近藤の一軍登板も気になるところだ。打線の方は、前節、初めて山田が無安打に抑えられた。一瞬の休息か、それとも勢いがついに止まったか。投打で奮起が待たれる。
広島は前節、6月12日以来となる連敗を喫した。同一カード3連敗は免れたが、ここからの戦いは非常に重要になる。相手が最下位のヤクルトだけに、負け越しは避けたいところだ。初戦の先発は、前回は5回を持たずに降板したジョンソンが中5日で上がる。同じことを続けないようにすることが、優勝への道といえるだろう。2戦目は不透明だが、中継ぎに配置展開になっていた久里の先発復帰が濃厚だ。3戦目は先週の巨人戦で好投した福井の登板は間違いないだろう。打線の方は、前節のDeNA戦の連敗で心配されたが、日曜日の試合で華麗な逆転勝ち。菊池・丸ら中心選手に、ベテランの新井が上手くかみ合っている。
3位・DeNA(4勝1分)-4位・阪神(8勝1分) 横浜スタジアム
首位広島に勝ち越して地元に帰ってきたDeNAは勢いを持続したい。初戦の先発は、久保康があがる。古巣・阪神との対決になるが、6月30日に対戦した際は、9回109球の完封勝利を収めている。いいイメージで臨みたいところだ。2戦目はぺトリックらが務めることになりそう。山口俊が1軍に合流し、起用のタイミングも気になるところだ。3戦目が濃厚か。打線の方は、月間MVPをほぼ手中に収めている筒香が絶好調とあって、打線は機能している。1番の桑原、3番・梶谷も好調で、ロペス、倉本と職人がそろっている。地元での下位チームとの6連戦。貯金を積み上げたい。
2節続けて勝ち越した阪神は若手が元気を取り戻してきた。若さを武器に、夏場の暑さをもろともしないだろう。初戦の先発は岩貞が上がる。大学時代を過ごした横浜スタジアムだが、DeNAとの相性は比較的いい。現在5連敗中だが、いいきっかけにしたい。2戦目は能見、3戦目は青柳と前回登板は好投した二人が控える。打線の方は、前節、福留がサイクル安打を放ったが、ベテランに負けじと若手も奮闘している。原口が初めて4番に座るなど、楽しみなメンバーたちがスタメンに連ねる。高山、江越、中谷、北條、大いに経験をつんでもらいたい。
5位・中日(8勝1分)―2位・巨人(3勝1分) ナゴヤドーム
両チームとも真価が問われる3連戦となりそうだ。中日は6節連続で負け越し、このままズルズルいくようだと上位争いからは完全に出遅れる。シーズンが終息へと向かい、指揮官の責任問題へと発展する可能性も否定できない。初戦先発は若松が上がる。前回登板は5回5失点で負け投手になったが、それほど悪い状態ではない。大野はやや心配だが、巨人との相性は悪くない。打線の方は、日曜日の試合で平田が欠場。やや打線に迫力を欠いた。はまると破壊力はあるだけに、先発陣がしっかりゲームメークをして、リズムに乗って攻めたいところだ。
巨人は、前節3連勝。まるでメークドラマの再現のように言われているが、前々節で首位の広島に連勝できなかったことを忘れてはいけない。DeNAが広島に勝ったおかげで、差を縮められただけにすぎず、今節をしっかり勝ちきることが絶対だ。初戦の先発は今村が上がる。開幕からローテーションを守ってきたが、不調で二軍落ちしていた。ここでのチャンスを生かせるか。本人にとってもチームにとっても大事な一戦になる。2連戦となるため、投手陣を余裕をもって起用できる利点を生かしたい。打線の方は、前節から小技が決まりはじめ、打線につながりが出てきた。坂本、阿部、村田が好調なだけに、しっかりチャンスをつないで得点を重ねたい。次節は再び広島戦。メークドラマを起こすなら、ここは2連勝といきたい。