栄光の背番号を継承した高橋周平。2015年は〝ブレイク〟イヤーになるか?
来季で高橋周平も4年目を迎える。背番号も一新し、立浪和義、吉川大幾がつけていた背番号3を継承する2015年は、まさに勝負の年。結果を求められる1年になるだろう。
2014/12/13
ルナ、森野との争いに勝たなければ出番はない
「今回はホームランバッターはやめようとなった」
これは外国人選手獲得のため、ドミニカ共和国から帰国した森繁和ヘッドコーチのコメント。外国人大砲の獲得を期待していたファンは、この言葉を聞いてずっこけた。5億円の補強費はどうなったの!? いや、獲れなかったものをいまさら嘆いても仕方がない。
ドラゴンズの長打不足と得点力不足は深刻だ。
2014年のホームラン数87本はセ・リーグ最下位、得点の570点は5位である。広いナゴヤドームを本拠地にしているとはいえ、点を取らなければ勝てないのが野球というスポーツ。こうなったら現有戦力の底上げに期待するしかない。
となると、真っ先に名前が挙がるのが、高橋周平である。先日、ミスタードラゴンズこと立浪和義がつけていた栄光の背番号3を引き継ぐことが正式に決定した。
高橋周平(なぜかフルネームで呼びたくなる)は来年が4年目のシーズン。今年は61試合に出場して、打率は.257、ホームランは6本。1歳違いの高卒野手・東京ヤクルトスワローズの山田哲人と比べると、数字としてはさびしいことこの上ない。出場試合数、打席数は2013年を下回ってしまった。「伸び悩み」という言葉もついて回りはじめている。
高橋周平にとって、目の前にそびえる2枚の壁は高く険しい。三塁のポジションを争う森野将彦とエクトル・ルナだ。森野はチームトップの86打点、守っては一塁手としてゴールデングラブ賞を受賞した。ルナはなんといってもベストナインに選ばれた三塁手だ。
「周平にしてみれば、その二人を抜かないといけないと思う。そこを僕がどう考えていくか」と谷繁元信兼任監督は語る。「出てこないといけない選手」として来季のレギュラー獲りを厳命しているが、三塁で固定して起用するとは明言しなかった。