栄光の背番号を継承した高橋周平。2015年は〝ブレイク〟イヤーになるか?
来季で高橋周平も4年目を迎える。背番号も一新し、立浪和義、吉川大幾がつけていた背番号3を継承する2015年は、まさに勝負の年。結果を求められる1年になるだろう。
2014/12/13
高橋に求められている〝結果〟
期待の若手だからといって成績の悪さに目を瞑ってもらってレギュラーで起用されることはない。ベテランだろうが若手だろうが、成績のいいほうを使う。両方悪ければ、実績のあるほうを使う。それが現在のドラゴンズだ。高橋周平は自力で壁を壊すしかない。
秋季キャンプでは、土井正博特別コーチの指導を受け、上体が突っ込む悪癖を修正することに成功した。下半身を使って上体を遅らせれば、苦手にしていたインコースの球も遠くに飛ばすことができるようになる。土井コーチも「楽しみだ」と太鼓判を押す。
「このままいったら、そこその選手で終わってしまうと思う」
口数の少ない高橋周平だが、自分の今の境遇に強い危機感を抱いている。だが、下を向く必要はない。背番号3はチャンスのパスポートだ。来季は、今季以上に与えられるチャンスは増えるはず。三塁の守備は及第点なのだから、あとはもう打ちまくるだけだ。
高橋周平の好きな曲は長渕剛の「STAY DREAM」だそうだ。長渕が曲作りに行き詰まり、どん底の挫折から這い上がったときに作られた曲である。「尽きせぬ自由は がんじがらめの不自由さの中にある」という歌詞が、なんだか今の高橋周平の境遇を言い表しているようだ。
高橋周平がブレイクすれば、ドラゴンズの主軸も三塁も、あと10年は安泰になる。ポジションを明けてもらってどうのこうのという時期は過ぎた。ファンは育つのを待ってはいない。結果を出してくれるのを待っている。「鋼鉄のボディ」(高橋周平が自分で自分の身体を指して言った言葉)で壁を打ち抜け、周平!