「お前たちが引っ張っていく選手にならなアカンぞ」。大阪桐蔭・西谷監督が東京五輪に向け当時U-18の森友哉・松井裕樹らに送った言葉とは
日本時間の8月4日、国際オリンピック委員会は2020年に開催される、東京オリンピックの追加種目として、野球・ソフトボールの採用を正式決定した。
2016/08/04
2020年に主力になる選手は誰か?
野手陣も、豪華なメンバーだった。
現在、オリックスの正捕手獲得まであと一歩の位置にいる若月健矢(花咲徳栄)、今季、プロ初本塁打を放った内田靖人(常総学院~現楽天)、育成降格からの復帰を果たし、一躍ヒーローになった園部聡、若手のホープとして期待される上林誠知(仙台育英~ソフトバンク)といった面々だ。
当然、主戦投手やレギュラーとして活躍した選手ばかりではないが、例えば、当時は控えに甘んじて悔しい経験になった上林は、このときのことをこう綴り、プロでの逆襲を誓っていたものだった。
「JAPANは思い出したくないくらい悔しかったですね。でも、本当に、悪いようでいい経験だった気はしています。神様が1回ここで落として、その悔しさをプロでぶつけろと言ってくれているのかなと自分では思っています。試合に出ていた選手たちのほうが上というのは悔しいので、これからそいつらの頂点にたてるように、見返せるようにしたい。目標がメジャーリーガーに変わりました。メジャーに行ってみんなを見返してやりたいです。人生、落ちないと上がることはない。その繰り返しだと思う。その中で、最後は這い上がっていけばいいと思う」
今の彼らはまだ20歳を超えたばかりだ。
チームの中でもこれからレギュラーを勝ちとっていこうという立場だ。あるいは、今秋、来秋のドラフトでプロに入団してくる選手たちもいる。
五輪決定の際、台湾の地で、西谷監督からの言葉を受けた選手たちは、これからどのような成長曲線を描いていくのか、非常に楽しみだ。