【MLB】カープの戦いに米メディアも注目。前田健太の古巣とドジャースの同時Vなるか
前田健太が所属するロサンゼルス・ドジャースと、古巣・広島東洋カープはともに今季優勝を狙える位置をつけている。
2016/08/07
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米メディアもカープの戦いぶりに注目
ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が4日(日本時間5日)の敵地ロッキーズ戦で先発し、今季10勝目を飾った。5回2/3を98球投げ、4安打2失点。リーグ2位のチーム打率を誇る強力打線を打者有利と言われる高地のクアーズ・フィールドで2失点に抑え込んだのは大きな評価材料だろう。そしてこの日の勝利で新人としては球団史上13人目となる2ケタ勝利に到達。今やチームにとって欠かせない存在と断言していい。
さて、その前田をめぐっては米メディアが「古巣とともに勝利の美酒を味わえるか」というテーマで日本の広島東洋カープの戦いぶりにも焦点を当て始めている。米スポーツ専門局の『ESPN』は同日放送の番組内で前田の所属するドジャースと、前田の古巣であるカープがともに今季リーグ優勝を決められる位置にいる共通点に注目。「ケンタ・マエダの〝トレード〟を行った日米の両チームが今季、奇しくも揃って長い負の歴史に終止符を打つことになるかもしれない」としている。
ドジャースは現在ナリーグ西地区の首位サンフランシスコ・ジャイアンツと僅差の2位でワイルドカード争いでもトップを走っている。このままポストシーズン進出を決めてディビジョン・シリーズで4年連続の地区優勝を飾り、次のリーグ優勝決定シリーズも制せば1988年以来、実に28年ぶりのリーグ優勝を決めることができる。
一方のカープも、2位のジャイアンツにジワジワと差を縮められてはいるものの依然としてセリーグ首位の座をキープ。迫り来る巨人を振り切ってリーグVを成し遂げれば、チームにとっては1991年以来25年ぶりの栄冠達成となる。