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【8月12日~14日セ・パ第33節展望】今季初の5連敗、ソフトバンクは和田から立て直せるか

2016年8月12日~8月14日までの第33節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/08/12

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<パリーグ>

3位・ロッテ(4勝1分)-1位・ソフトバンク(11勝1分) QVCマリン

 ロッテは3節連続で勝ち越しをマークした。やや疲れが見えてきた上位3チームの中で、唯一、調子は上向き。このタイミングでの首位ソフトバンクとの対戦は、優勝争いに絡むためにも非常に大きな意味を持つ。先発陣も石川、関谷、涌井の3人で勝負を懸ける態勢を整えている。石川はややソフトバンク戦に分が悪いが、相手先発の和田と勝利数がほぼ並んでおり、投げ合いに負けたくないはずだ。初戦を取って、この節を優位に進めたい。打線は1、2番を様々に組み替えるなど苦労の色がみえるが、4番・デスパイネが好調なだけに、うまくつなげたい。

 ソフトバンクは今季初めて5連敗を喫するなど、泥沼から1日も早く脱したい状況だ。初戦の先発は両リーグハーラートップタイの12勝を挙げている和田が上がる。この窮地ではありがたい存在だ。2戦目は千賀が務めそうだ。前節、今季初めて負け投手となった後だけに、非常に重要なマウンドになる。3戦目の中田は前節3回をもたずに降板した借りを返したい。打線は、1、2番を固定しなかったことがここにきて影響が出ている。前節は柳田を1番に上げたが、迷走はしばらく続きそうだ。柳田は出塁率がいい分、1番の適正はあるが、本来は3番以降を打たせるべきだろう。藤井打撃コーチはどんな選択をするだろうか。

6位・西武(7勝)-5位・オリックス(10勝) 西武プリンス

 ようやく勝ち越しをマークした西武は、ここから這い上がりたい。相手のオリックスも好調だが、このまま最下位に沈むわけにはいかないはずだ。初戦の先発は復帰2戦目となる菊池だ。前回登板ではやや硬かったものの、持ち前のピッチングを見せた。2戦目となり、さらなる上積みが期待できるはずだ。2戦目は十亀、3戦目は高橋光か。結果を出せない投手陣が続くが、中継ぎ待機の野上と争い、その場をつかみ取りたい。打線は浅村、メヒアが好調だが、調子に波がある選手だけにそう安心はできない。やはり、11日の試合では貴重な決勝打を放った、秋山の完全復調に期待がかかる。勝ち越した後のカードだけに、いい形での勝利をつかみたい。

 オリックスは前節のソフトバンク戦で3連勝した。西の離脱は痛いが、チームに勢いがあるうちに若い投手も続きたいところだ。初戦の先発は松葉が上がる。相手先発が同じ左腕の菊池とあって「左腕対決」に勝ちきりたい。2戦目ディクソン、3戦目は山崎福と予想する。ディクソンはこの3戦勝てていないが、内容は改善されている。山崎福は前節、4月以来の勝利をつかんだが、5イニングで降板した。もう少し長いイニングを投げたい。打線は1番の安達の勢いにやや陰りが出てきたが、11日の試合では決勝打を放った。ここで粘りたい。中島がこの5試合、5割近い打率を残し、モレル、T-岡田、西野らの好調を持続したい。

4位・楽天(3勝)-2位・日本ハム(10勝) Koboスタ宮城

 楽天は徐々に調子を上げている。苦手・日本ハムが相手だが、ここで勝ちを拾って、借金を少しでも減らしたい。初戦の先発は安樂。前回登板のオリックス戦では8回2失点と好投した。日本ハム打線に自身の投球が通用するか。今季初勝利を挙げたいはずだ。2戦目は則本、3戦目は辛島が先発する。則本は調子が戻ってきており、辛島も勝ち星にこそ恵まれていないが、ゲームを作れていて打線は上り調子だ。ウィーラー、ペゲーロら外国人に茂木、藤田。そして今江らがうまくからんでいる。

 一方の日本ハムは初戦先発に有原が立つ。今のローテーションではエース的存在なだけに、しっかり流れを取り戻したい。2戦目は高梨が先発する。ストレートと切れ味のあるフォークはなかなか捉えられない。若い二人の長身右腕で悪い流れを断ち切れるかどうか。打線は全体的に勢いに陰りを見せている。3番に入ることが多い大谷の存在がやはり大事になるはずだ。今節はどんなバッティングでチームを引っ張っていくのか、楽しみだ。

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