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カープ25年ぶりの優勝へ、今年は大丈夫? 「後半戦急失速」の心配は無用か

首位・広島、25年ぶりの優勝なるか。ポイントはやはり後半戦の成績だ。

2016/08/16

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ここ数年、後半戦は貯金で終了

 首位・広島が25年ぶりのVロードをまい進している。しかし最大11あったゲーム差を少しでも縮めようと必死に猛追してくる2位・巨人の存在はどうしても気がかりだ。巨人の追撃を振り切るためにも残り7試合ある直接対決できっちりと勝利を奪い、突き放しておきたいところだろう。

 もちろん、それだけではない。この終盤の戦いでどれだけ失速しないかという点においても、悲願のVを狙う広島にとっては大きなキーポイントとなる。

 ネット上でも何かと話題として取り上げられているように、毎年この時期になると広島には「ペナントレース後半戦で急失速する」という悪いジンクスが風物詩のごとくささやかれる。しかし、これについては過去3年に限ると正しくはない。

 球宴以降からの後半戦だけに絞って、野村謙二郎前監督時代も含めた昨季までの過去6シーズンのチーム成績を振り返ってみると、以下のようになる。

【2010年】
24勝34敗=借金10
最終順位・5位

【2011年】
30勝40敗2分=借金10
最終順位・5位

【2012年】
23勝33敗6分=借金10
最終順位・4位

【2013年】
34勝29敗1分=貯金5
最終順位・3位

【2014年】
32勝30敗1分=貯金2
最終順位・3位

【2015年】
31勝29敗4分=貯金2
最終順位・4位

 野村前監督の就任1年目から3年目までチームは後半戦において実に3年連続で「借金10」となっており、大事な終盤の戦いでいかに失速を繰り返していたかが分かる。結局、この3シーズンはすべてBクラス止まりに終わった。だが、数字を見てもお分かりいただけるように2013年以降は後半戦を「貯金」する形で終えている。

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