カープ25年ぶりの優勝へ、今年は大丈夫? 「後半戦急失速」の心配は無用か
首位・広島、25年ぶりの優勝なるか。ポイントはやはり後半戦の成績だ。
2016/08/16
今年は失速せずにゴールイン?
しかしながら緒方孝市監督の就任1年目となった昨季は後半戦で「貯金2」としながらも最終的に3年ぶりのBクラスに沈んでしまった。
ただ、これは前半戦をBクラスでターンしながら後半戦で巻き返した末の結果である。昨季の球宴前までの前半戦成績は38勝42敗1分で借金4。そこから球宴以降は一時、借金を完済するハイペースで首位争いにまで加わる勢いを見せるも、驚異的な追い上げは維持できず、勝てばクライマックスシリーズ進出となる中日とのシーズン最終戦(10月7日)に敗れてしまい、寸手のところでポストシーズン行きのキップを逃してしまった。
最後の最後でツメの甘さがあったのも事実とはいえ、これをひとえに「急失速」とは断じれないだろう。星勘定を見てもこの後半戦で借金を2つ減らし、最終的に借金1でシーズンを終えている。
ちなみにカープにとって忌まわしき1996年は、どうだったのか。巨人に最大11.5ゲーム差をつけて首位を快走していたはずが引っくり返され、まさかのV逸を喫した「メイクミラクル」のシーズン。やはり球
宴以降の後半戦は24勝29敗で借金5と急失速しており、これが歴史的な屈辱を味わう大きな要因となった。
広島は14日のDeNA戦(横浜)で初回に先制するも2回に追いつかれ、7回に石原のタイムリーで逆転し、3-2で同カードを勝ち越した。これによりここまでの今季後半戦成績は13勝11敗で貯金2となっている。残り33試合を失速することなく確実に白星を積み上げ、ラストスパートで本懐を遂げたい。