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球団創設80周年で19年ぶりの最下位危機が迫る中日。落合GMは大島と平田のFA流出を防げるか

中日ドラゴンズの今季、CS出場は絶望的な状況となった。そして立て直しを図る来季に向けて、FAとなる2人の選手の残留は必要不可欠だ。

2016/08/21

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主力2人の残留は必要不可欠

 今やチームにとって欠かせないリードオフマンの大島は中日打撃陣の規定打席に達した野手の中で唯一、現段階で打率3割越えもマークしている。昨年11月の「プレミア12」では侍ジャパンの主軸としてブレイクし、現在チームではクリーンアップを任されている平田の存在も必要不可欠だろう。だが、この生え抜き2選手の残留が一筋縄でいくかどうかは正直に言うと非常に不透明な部分がある。

 2014年オフの契約更改で2人は提示額を不服として保留。メディアを通じて「年俸闘争」をチラつかせたことは余りにも有名な話だ。結局その後2人は提示額が変わらないまま陥落して判を押したとはいえ、当時のわだかまりがいま完全に払拭できているかは疑問符も付く。

 そうした経緯を明らかに懸念しているからであろう。つい先日、白井オーナーがメディアを通じて「落合とかは関係ない。球団として(大島と平田の)2人はいてもらわないといけない選手だ」と明言し、フロントに生え抜き主力2人の残留を厳命したニュースは多くのユーザーの方々も目にしたはずだ。

 仮にこの「飛車角」がチームを去って他球団へFA移籍するような事態となれば、来季以降は編成面で目も当てられない状況へと追い込まれることは必至。来季の一軍指揮官候補として小笠原道大二軍監督の名前も急浮上しているが、何よりも先に落合GMには流出危機にある生え抜きの主力2人を全力で引き留める作業が求められるだろう。加えて今回の監督休養騒動やチーム低迷で竜党は多くのフラストレーションを溜まらせているだけに、それを吹き飛ばすような再建プランも具現化してほしい。かつてチームの黄金時代を築き「名将」と呼ばれた才覚があれば、きっとできると期待している。

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