藤田、福山ら新天地で躍動 トレードや自由契約での移籍後に才能が開花した現役選手
楽天の藤田一也が1億円プレーヤーになった。シーズン途中のトレードや自由契約による他球団への移籍によって、才能を開花させた選手は過去に多数いる。同じく楽天のセットアッパーとしてブレイクした福山も、くしくも藤田と同様、横浜からの移籍組だ。
2014/12/16
12月12日、東北楽天の藤田一也が推定年俸3000万円増の1億1000万円で契約更改という報道が出た。2012年シーズン途中に横浜からのトレードが発表されたときには、まさかここまでの選手になると想像したファンは少なかったのではないか。
移籍を機に飛躍を遂げる選手は藤田だけではない。
現役選手では中日から楽天へ金銭トレードで移籍後、首位打者も獲得した鉄平(現オリックス)、FAの人的補償で巨人から広島に移籍するとセットアッパーとして活躍しオールスターにも選ばれた一岡竜司ら、枚挙にいとまがない。
そこで今回、投手・野手それぞれ移籍後に開花した現役選手をあげてみた。
☆編集部がチョイスした、移籍後に開花した現役選手
(FA選手、MLBからの帰国は除く、途中移籍は0.5年換算)
2014年の投手では、楽天の〝サブちゃん〟こと福山がブレイク!
~投手編~
小山 伸一郎(楽天)【中日→楽天】
移籍前:8年71試合 防御率5.94 移籍後:10年409試合 防御率3.39
キャリアハイ:57試合1勝2敗25H 防御率1.99 (2012年 楽天)
無償トレードで楽天に移籍すると、史上11人目の5年連続50試合登板。ブルペンのリーダー格に。
寺原 隼人(ソフトバンク)【ダイエー→横浜→オリックス→(ソフトバンク)】
移籍前:5年56試合 防御率4.61 移籍後:6年132試合 防御率4.75
キャリアハイ:25試合12勝10敗 防御率3.06 オールスター出場 (2011年 オリックス)
移籍1年目に大活躍するジンクスの持ち主。11年には7完投に加えオールスター1戦目で敢闘賞。
福山 博之(楽天)【横浜→楽天】
移籍前:2年21試合 防御率6.67 移籍後:2年87試合 防御率2.34
キャリアハイ:65試合4勝2敗23H 防御率1.87 オールスター出場 (2014年 楽天)
野手転向を断り横浜を戦力外になるも、楽天入団2年目の今年はオールスターにも選出され大ブレイク。
一岡 竜司(広島)【巨人→広島】
移籍前:2年13試合 防御率4.71 移籍後:1年31試合 防御率0.58
キャリアハイ:31試合2勝0敗16H 防御率0.58 オールスター出場 (2014年 広島)
14年にはファン投票でオールスターに選出されるなど広島旋風の一翼に。
青木 高広(巨人)【広島→巨人】
移籍前:6.5年177試合 防御率4.88 移籍後:1.5年72試合 防御率2.67
キャリアハイ:38試合2勝2敗11H 防御率2.45 (2014年 巨人)
13年4月にトレードで加入すると、左のリリーフとしてチームに欠かせない存在に。