ホークスV再加速へ、打開策を模索する工藤監督。流れを繰り寄せる“ラッキーボーイ”は現れるか
パリーグを独走していた福岡ソフトバンクホークスが後半戦に入ると、まさかの苦戦。北海道日本ハムファイターズとのゲーム差がなくなった。チームを勢いづける”ラッキーボーイ”は現れるか。
2016/08/24
13年ドラ1投手、今季初昇格
いつの間にやら縮まった日本ハムとのゲーム差。優勝マジック点灯寸前で足踏みしているソフトバンク。8月6日から12日まで今季ワーストの6連敗を喫した。オーダーの組み替えなど、工藤公康監督も打開策を模索している。
「いつもいつも打てれば、どのチームも得点できる。みんな一生懸命にはやっているが、それが表に出てきていない。切り替えていかないと」と指揮官。現状打破したいところだ。
リーグ優勝、さらにクライマックスシリーズへ向けて勢いに乗りたい。そんなとき、試合の流れを味方につけ、チームを勢いづける“ラッキーボーイ”が必要になることだろう。経験は浅いが、だからこそ若さで押していける選手に注目したい。
投手では8月23日、今季一軍初昇格を果たした加治屋蓮。昇格直後にはこう話していた。
「日曜(2日前)の夜に一軍行きを言われたんですが、それから毎日緊張しています(笑)。このヤフオクドームがより緊張させますね。今まで二軍でやってきたことをこのマウンドで出せるようにしたい」
ファームでは28試合に登板(先発5、中継ぎ23)し4勝3敗1セーブ、防御率3.39。シーズン序盤、体重移動についてコーチから指摘を受け、改善に取り組んできた。
「投げるときに横を向いている時間を長くするように言われました。バッターがよりタイミングを取りにくいように。1、2の3で打たせるんじゃなくて、1、2の~3となるように意識して練習していました」
緊張をほぐし、持ち味を十分に発揮してほしい。フル稼働の先輩中継ぎ陣を少しでも休ませる働きができれば、それはチームにとって大いにプラスとなる。
「一生懸命、がむしゃらにやるだけです」
何より、加治屋自身が1軍のマウンドで躍動することを期待したい。