【8月26日~28日セ・パ第37節展望】11.5差を追いつき首位奪取の日本ハム、マジック点灯なるか
2016年8月26日~8月28日までの第37節、勝負のポイントはどこにあるか。
2016/08/26
<パリーグ>
5位・西武(8勝)- 1位・日本ハム(12勝) 県営大宮、西武プリンス
好調をキープする西武はこの3連戦が試金石となる。強力投手陣を週末に置く日本ハム相手にどんな戦いを見せるか。初戦の先発は菊池が上がる。復帰してから絶好調とは言えないとはいえないものの、3連勝と結果が出ている。日本ハムが大谷を打者として起用するならば、2013年の開幕シリーズで2打数2三振に抑えて以来となる。二人の対決も楽しみだ。打線は、有原、高梨を打ち崩せるか。長身のパワーピッチャーを苦手としているチームだが、絶好調の今なら、いい勝負になるかもしれない。浅村が好調をキープ。1番の秋山の調子もよく、打線が名の通り、線になりつつある。メヒアが夫人の出産に立ち会うために、一時離脱となるが、首位の日本ハムにどのような戦いができるのか。
日本ハムは首位を奪取した直後とあって、大事に戦いたい。初戦先発は有原が上がる予定だ。10勝を挙げてから足踏みが続いているが、そう内容が悪いわけではない。菊池との投げ合いも見ものになる。2戦目は高梨、3戦目加藤になりそうだ。高梨は西武戦の先発は今季4度目となる。組みやすしとなるかどうか。打線はこの5試合の出塁率が5割強の西川の存在が大きい。大谷に存在感もあり、前日の試合では中田にも適時打が出ている。投手陣が先発ブルペン陣ともに安定しているだけに、そう大崩れした展開にはならないはずだ。首位固めの節とし、あわよくば優勝マジックを点灯させたい。
2位・ソフトバンク(12勝1分)- 3位・ロッテ(6勝1分) ヤフオクドーム
ついに首位陥落となったソフトバンクは、ここからが胆力の見せ所だ。2週間前はQVCで負け越した相手だが、ホームでは同じ結果にしたくない。初戦の先発は13勝の和田が上がる。前回登板の首位攻防・日本ハム戦ではエースらしいピッチングを見せた。この節もいい勢いをチームにもたらしたい。2戦目は千賀、3戦目は岩嵜とこれまでと同じ流れになるはずだ。千賀はロッテ戦3勝と相性が良く、岩嵜も防御率が1点台を切っている。3連勝を挙げて、ロッテの追随を止めたい。打線は前々節に続いて柳田の調子がいい。全体的には低調気味の打線だが、どこかできっかけをつかみたいところだ。
ロッテは前節、日本ハムに3連敗。この10試合でも2勝8敗とどん底状態にある。課題はいかに指揮官が選手たちのモチベーションを上げるかだろう。伊東監督がいかに選手たちと一枚岩になれるかだ。初戦の先発は、リーグトップの防御率を誇る石川が上がる。前回登板は5回4失点で敗戦投手になったが、先週と同じにはならないはずだ。2戦目の関谷はソフトバンク戦2敗しているものの、内容は悪くない。3戦目にエース涌井が控えるだけに、いい形でつなぎたい。打線は、角中が驚異的な成績を残し、打率だけでなく最多安打でもトップに躍り出た。3番に控える彼にいかにつなげるか。調子のいい鈴木、バットが振れてきた清田をなるべく角中と近い所で打たせたい。両者調子が良くないだけに、3戦とも投手戦となりそうだが、どう勝利をもぎ取っていくか。
4位・楽天(8勝1分)- 6位・オリックス(8勝1分) Koboスタ
2週連続の対戦となるカード。星も五分とあって互角の戦いになりそうだ。初戦の先発は、前回登板のオリックス戦で今季初勝利を挙げた安樂が上がる。相手先発金子とは、今季4度目のマッチアップで、貴重な経験となるはずだ。2戦目はエースの則本、連敗中とあって、今回は気持ちを込めてくるはずだ。3戦目は辛島になる。打線は相変わらず外国人偏重なのが気になるところだが、島内、茂木の若手の状態がいい。彼らがいい形でチャンスメークしているのが前節の成績に繋がっている。
最下位のオリックスは前節、連敗を喫した。今季、先発陣の頭数になっていた左腕の松葉を中継ぎ起用するなど、不可解な采配を執っている。ビジョンなき選手起用は来季まで及ぼすだけに、心配されるところだ。初戦先発はエースの金子が上がる。安樂とは4戦目の投げ合い。前回は9回を完投しながら敗れただけに悔しいはずだ。2戦目はディクソン、3戦目は山崎福になるか。山崎はいい経験を積んでいる。好投が勝利につながってくれば、大きな財産となるだろう。打線は比較的振れている。西野、糸井、吉田、中島とずっと状態がいい。得点力がやや乏しいが、うまく打線をつなげていきたい。