千葉ロッテ・サブローが引退会見全文。「マリーンズファンは日本一、マリーンズを愛しています」
千葉ロッテマリーンズのサブロー外野手(40)が引退を表明。1日、QVCマリンフィールドで引退発表記者会見を行った。
2016/09/01
増田晋侍
――これよりサブロー選手の引退会見をはじめさせていただきます。まずサブロー選手からひと言お願いします。
本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。私事ですが、今シーズン限りで引退させていただきます。きょうはその報告をここでさせていただきます。
一番の思い出は2005年の日本一
【代表質問】
――引退を決めた一番の理由を教えてください
一番の理由ですか……そうですね……。やっぱり年齢もありますし、野球選手である以上は一軍で活躍しないといけないと思っていたので、その……上でやれる……機会がなかったというのが一番の理由ですね。
――22年間プロ野球生活の中で一番の想い出は?
2005年の日本一ですね。まさか僕が入団してから日本一になれるとは夢にも思ってなかったんです。なりたかったんですけどね。でも、それが実現して……うれし涙というのは僕の中で絶対にないと思ってたんですけど、そこではじめて、うれし涙というのを流して、そこが一番記憶に残ってますね。
――2005年シーズンで一番想い出のシーンはありますか?
福岡で最後勝ったときですね。
――40歳までプレーするのを目標されていたそうですが、実際40歳を迎えられていかがですか?
入団当初から「40までやれよ」と。自分の中でも40までやると決めていたので、そこまでやらせていただいた球団に感謝しますし、僕もやり遂げた感はあります。もう後悔はありません。
――球団にはいつ頃伝えましたか?
今週の月曜日にお話をして、そういうことでお願いしますと。
――球団からはどんな反応がありましたか?
22年間お疲れさまでしたと。凄くいいお言葉をいただきました。
――チームメイトにはお話をされましたか?
いや、まだしてないんですけど。誰にも会わずに帰ろうと思ったんですけど、(会見場の)後ろにもいっぱいおるんで(笑)。まだ最後にも会えますんで、そのときにもまた。
――どなたかに相談はされましたか?
もちろん、愚痴も聞いていただきましたし、ああしたら、こうしたらいいという相談も複数の方にさせていただきましたけど、最後は自分が決めることなので。
――ご家族にはお話をされましたか?
はい、しました。子どもは泣くのがわかったんで、なかなか言えなかったんですけど、昨日、ネット媒体だとか新聞だとか、そういうのを見たらしくて、僕から言えなかったのは申し訳なかったなって思ったんですけど、次の夢を息子二人に託して、僕は終わりたいと思います。
――ニュースを見てお子さんはサブロー選手にどんな言葉をかけてくれましたか?
お疲れさまでしたって。泣かれて僕もウルッときたんですけど、僕は普段「男は泣かない」って教えてるんで、我慢しました。
――昨日の報道を受けてご家族以外から反応はありましたか?
いっぱい連絡をいただきました。まだ全部に対応しきれてないんですけど。これからゆっくり対応していきたいと思います。
――やり残したことはないということでしたが、今シーズン中にやっておきたいことはありますか?
この1年ファームで、若手をいろいろ見てきて、その子たちに今後どうしていくか。どうしていったらいいかとか、そういうアドバイス中心にやっていきたいなと思います。
――サブロー選手が注目されている若手選手は?
いっぱいいますよ。誰々って名前をあげるとアレなんですけど、イースタンリーグ7球団を見てても、ウチの選手が一番いいと思いますし、特に野手は粒が揃ってて、今後楽しみだなって思ってます。
――その中でサブロー選手が一番伝えたいことを教えてください。
勝つという信念。必ず僕は口に出してきたんですね。やりたいんじゃなくて、やるっていうことを口に出せと。口に出せば責任感が生まれて、結果も伴ってくるということを一番伝えたいですね。
――今後はどのような計画がご自身の中にありますか?
いやまだ何も考えてません。(球団からも?)はい。
――最後にサブロー選手には多くのロッテファンがいると思うんですけれども、ファンに伝えたいことは?
まず22年間…一時期、半年間くらいジャイアンツに行きましたけど、帰ってきたときも温かく見守っていただいて、熱く応援をしていただいて、感謝の言葉しかありません……(涙)。すみません。これからも千葉ロッテマリーンズをよろしくお願いします(涙)