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千葉ロッテ・サブローが引退会見全文。「マリーンズファンは日本一、マリーンズを愛しています」

千葉ロッテマリーンズのサブロー外野手(40)が引退を表明。1日、QVCマリンフィールドで引退発表記者会見を行った。

2016/09/01

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増田晋侍



球団に何でも力を貸したい

【個別質問】
――その涙というのはどんな涙なんでしょうか?

 すみません。泣いちゃダメなんですけど。いろんな仲間との想い出もありますけど、僕はロッテの人間なんで、ロッテがこの先ずっと強いチームでいてほしいので、そのためにはファンの皆さまの力というのは、必要だと思うので、より一層お願いしたいですね。

――半年間巨人に行かれた時期もありましたが、他はロッテ一筋だったわけですが、ロッテへの想いを教えてください

 愛してます!

――QVCマリンフィールド名物の谷保恵美さんのアナウンスについて、サブロー選手はどの様に受け止められてましたか?

 最初は目立ちたかったのか、谷保さんに僕だけ他人と違うことをやってくださいってお願いしたんですけど、それが今、記事で風物詩になっているとか、そういうのを聞くと凄くうれしいし、冗談でさっきも言ったんですけど、戦略的には成功ですね(笑)。

――あの独特なアナウンスを聴きながらバッターボックスにはどんな気持ちで入っていましたか?

 言われたのが、交流戦とかで(阿部)慎之助(巨人)がキャッチャーで守ってると、「長いな」とか、トレードでジャイアンツに行ったときにはヤクルトのあるコーチから、「もうあれ聴けないのか」とか、いろいろ言われてたんで、僕自身は気持ちよかったですね。(コールは)年々延びてますけどね(笑)。

――サブロー選手はつなぐ4番という言葉が定着したはじめての4番でしたが、サブロー選手の4番像を教えてください。

 やはり4番は長打が打てて、打点が稼げてというものだと思うんですけど、まあ打“線”というぐらいなんで、線として考えれば4番であろうが、1番であろうが、9番であろうが、全部一緒だなっていう感覚ですよ。

――打線が繋がって日本一になりましたが、そのときご自身が4番に座られててどういう気持ちでしたか?

 特に4番という意識はなかったんですけど、ただひたすら、次のバッターにどう繋いであげるかということだけを考えてやっていたので、僕が4番に座ってどうこうというのは……。たまたま勝てたんですけどね。勝てれば何番でもいいのかな。そんな感じですよ。

――それがご自身が目指していたプレースタイルですか?

 そうですね。周りにとやかく言われることなく、自分のスタイルを貫くと。

――22年間でファンのかたからさまざまな声をかけられたと思うんですが、一番記憶に残っているファンからの声援を教えてください。

 特に今年ですかね。ずっとマリンに来てくれてた人たちが、ずっと浦和に来てくれて、毎回差し入れとか、お手紙とかをいただいてたんですけど、マリンではなかなか話もできませんし、何気ない言葉でも交せてありがたかったなって。逆にマリンに行かせてあげられくてごめんねっていう感じでした。

――12球団さまざまな応援の形があるとは思いますが、マリーンズファンはサブローさんにとってどのような存在でしたか?

 日本一ですよ。ジャイアンツにも行きましたけど、ジャイアンツのファンの方々も僕が実際に見て、人数は向こうのほうが多いですけど、声の大きさ、まとまり……ロッテはどこにも負けないと思います。

――先ほど自分はやりたいのではなくて、やるんだと仰ってましたけど、サブロー選手が22年間プロの選手として、最も大事にしてきたものはなんですか?

 やっぱり自分のスタイル。それは人にどうこう言われるんじゃなくて、自分のスタイルを貫いてきたところですかね。

――それは4番として?

 全部そうですね。

――去年から福浦和也選手と少年野球のチームを立ち上げられましたが、その活動は今後も続けていきますか?

 続けていきます。ロッテは千葉なんで、千葉のスターを絶対に作りたいので、それは継続していきたいと思います。

――母校のPL学園の野球部が休部になり、同じ年に引退になってしまいましたが、そこの巡り合わせについてどう思われましたか?

 PLに関してはここ何年かそういう話を耳にしてて、きょうも中村監督から連絡をいただきまして、「寂しいよね」って。これはみんなもそうだと思うんですけど、たまたま僕の引退と重なっちゃったのも、何かの縁だったのかなと思います。

――今後に関して、改めて指導者なり、自分の未来予想図を教えてください。

 そればっかりは僕からは何とも言えないですけど、僕の願いとして千葉ロッテマリーンズというチームを世界一のチームにしてほしい。僕の願いはそれだけです。

――現状は全くの白紙?

 まだ全然。

――またユニフォームを着たい希望はありますか?

 僕は球団のためにチームのために(できることがあれば)、何でも力を貸したいと思います。

――以上で質問を終わらせていただきます。

 

 ここで、サブローを独特のコールで盛り立ててきた、QVCマリンフィールドの場内アナウンスを担当している“名物ウグイス嬢”谷保恵美さんが登場し、花束を贈呈。最後は集まったマスコミから大きな拍手で見送られながら、サブローは会場をあとにした。

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