【9月2日千葉ロッテ対埼玉西武戦、BBC独自採点】菊池、石川両者一歩も譲らない投手戦でドロー
9月2日千葉ロッテ対埼玉西武戦は1-1の引き分けに終わった。現地取材に基づき、この試合をベースボールチャンネル独自基準にて採点を行ってみたい。
2016/09/03
<埼玉西武ライオンズ>
(右)金子侑5.0
評 1番打者としての役目を果たすことができずに、4打席目に代打を送られた。学生のころからスイッチヒッターであるため、逃げる球への経験値が少ない。シンカー、チェンジアップへの対応が課題だ。
(中)秋山5.5
評 石川との対戦では、最初の2打席こそ内容は良かったものの、4打数無安打。ただ、その後の2打席で選んだ2四球は意味がある。
(二)浅村6.0
評 石川にもっともタイミングが合っていた。今日の試合を決めるなら彼のバットしかなかった。それくらいに振れていた。
(指)メヒア5.5
評 3回に詰まりながらも、石川のストレートを左翼前に運ぶ先制打。執念のタイムリーヒットだったといえる。
(三)中村5.0
評 本調子とはいかず。今日は読みも外れていて、全くいいところがなかった。守備面では8回裏のピンチで飛んできたゴロをうまくさばいた。
(捕・右)森5.5
評 捕手として先発の菊池を好リード。炭谷とは違った味を見せていたが、キャッチングが今一つ。ストライクと思った球がボールと判定される理由を考えるべきだ。
(左)栗山6.0
評 自信をもって見逃す彼の姿勢は恐れ入る。審判も思わず、ストライクとは言えない。9回表2死からの中前安打は、好投の菊池を勝たせてやりたい気持ちが伝わってくる一打に見えた。
(一)山川4.5
評 一つの犠打を決めたのみで、2打数ノーヒット、途中交代した。守備面では、4回裏に、ファールフライを落球した。その後、スクイズを決められただけに、痛い失策だった。
(遊)呉5.5
評 ボールの見方やバットへの捉え方など、非凡なセンスを垣間見せる。しかし、守備面は課題が多い。永江の3分の1の守備範囲しかなく、このままでは大事なポジションを任せるのは厳しい。
<投手>
菊池7.0
評 120球を超えながら、8回裏、2死満塁のピンチを抑えた姿は、彼の成長を垣間見せた。力だけのピッチングもできれば、巧さも見せる。一つ階段を上った。
増田6.5
評 2イニングを1安打のみに抑える見事な投球。つけ入るすきを与えない姿は守護神の風格だった。
牧田 6.0
評 12回裏、勝利がない中で、メンタルをコントロールしてサヨナラを許さなかった。精神面の強さはチーム1だ。
<途中出場>
渡辺5.0
評 代打も含めて、好機で2度打席に立ったが、共に快音を響かせながら、結果を残すことはできなかった。職人であり、勝負師ではないのかもしれない。
炭谷6.0
評 疲れが見えた菊池を巧みにリード。その後も、勝ち越しを許さない安全な配球を見せた。また、キャッチャーのキャッチングの重要性も見せた試合でもあった。炭谷がマスクをかぶってから、ストライクゾーンが広く感じたのは偶然ではないはずだ。
斉藤―
永江―
上本―
田邊監督5.5
評 菊池を8回まで引っ張った采配は見事だった。試合をスクイズで決めなかったことも、このチームなりのプライドだったのだろう。ただ、代走や守備交代のタイミングが不可解だった。