日本ハム・レアード”スシパワー”で3発、前夜のミス挽回。栗山監督「打てる選手なのだから、毎試合分散して」
北海道日本ハムファイターズは3日、ほっともっとフィールド神戸でオリックス・バファローズと20回戦を行い、12-4で快勝した。
2016/09/03
初回6点の猛攻
日本ハムは新人王候補の高梨裕稔、オリックスはディクソンが先発。試合開始直前に降った雨の影響で、20分遅れてプレーボール。
日本ハムは初回、先頭の西川がショート内野安打で出塁すると、2番近藤は8球粘ってライト前安打でいきなり無死1、3塁のチャンスを作る。すると続く大谷がレフトへタイムリーを打って日本ハムが先制。さらなるチャンスに4番の中田が2球目のツーシームを右中間スタンドへ運ぶ23号3ラン。勢いは止まらない。一死後、陽がライトへの2塁打でチャンスを作ると、昨晩試合終盤にファールフライを落球し、失点のきっかけを与えてしまったレアードがライトスタンドへ名誉挽回の33号2ラン。この回、日本ハムは打者一巡の猛攻で、ディクソンからいきなり6点を奪う。
初回から大量の援護点をもらった高梨だが、直後の1回裏、先頭の糸井はショートフライに打ち取ったものの、安達にセンター前安打、3番吉田正尚には四球。1死1、2塁のピンチでオリックス4番のT-岡田には3球目をライトスタンド上段へ運ばれ、3点を失った。
3回、日本ハムは先頭の中田が四球を選ぶ。二死後、レアードがセンター前安打で二死1、3塁のチャンス。ここで8番の大野が4球目のナックルカーブをライトへうまく運び1点追加。
5回には、4回から登板したオリックス塚原から先頭の中田と、続く田中賢介の連続安打。一死後、レアードが塚原の2球目のストレートを捉えると、打球はレフトスタンドへ。この日2本目となる34号3ランで、10-3と大量リードの展開に。
2回以降立ち直った高梨は5回無死1、2塁のピンチを凌ぎ、6回に中島にソロホームランを打たれたが、7回を被安打5、4失点で降板となった。
日本ハムは7回、6回から代わったオリックス八木から、サード内野安打で塁に出た陽を一塁に置いて、レアードがレフトスタンド中段へ35号2ラン。レアードはこの日7打点の荒稼ぎだった。
日本ハムは高梨のあとを8回鍵谷、9回田中豊樹が無失点に抑えた。高梨は9勝目(2敗)。チームの勝利とともに、新人王に向けて大きな前進となった。