ジャパニーズドリームを求めて 西武入団が決まったセラテリ【豊浦彰太郎のMLB on the Web】
マイナーリーガーの月給はサラリーマンの初任給並みでしかなく、かつシーズン中しか支払われない。来日するマイナーリーガーの最大の理由はNPBでの高サラリーだ。祖母が日本出身のセラテリとてそれは同じだ。
2014/12/18
セラテリと日本にはゆかりがある
アメリカでプレーすることを夢見るアマチュア選手は多いが、マイナーリーグの現実は厳しい。
Japan has its own draft, and does everything it can to keep young talent at home. NPB representatives regularly alert amateur players to what they would encounter in the United States. Other factors are at play – notably the “Tazawa Rule” – but minor-league wages and living conditions serve as a strong deterrent.
日本には独自のドラフトがあり、彼らは才能ある若者の流出を防ぐためあらゆる手を打っている。NPBの幹部は、アマチュア選手にアメリカではどんな目に遭うか繰り返し警告を発している。有名な「田澤ルール」(訳者注 ドラフト指名を拒否して海外のプロリーグと契約した場合、退団後も一定期間NPBとは契約できないとするルール)もその警告材料だ。しかし、マイナーリーグの劣悪な給与や暮らし向きこそが抑止力だろう。
デビッド・ローリア記者の記事では、セラテリはまだメジャーの夢を捨てていないが、彼の家系にゆかりある新しい文化に浸りたいと思っていることも紹介している。セラテリの祖母の1人は日本出身であり、今回を機に、日本語をぜひ学びたいと思っているようだ。
セラテリは地球の裏側でプレーすることを心待ちにしている。そして、なによりも生活を安定させることができる稼ぎを求めているのだ。
そのためにも、ライオンズでしっかりと結果を残さなければならない。
出典:”Sunday Notes : MiLB money vs Japan & words from the winter meetings”@ Fangraphs by David Laurila in Dec. 14, 2014