「信じて、つなぐ」カープ野球で25年ぶりV。石井、東出両コーチが打線にもたらした意識革命
広島東洋カープは、10日東京ドームで行われた読売ジャイアンツ戦に6-4で勝利。1991年以来25年ぶり7度目のセリーグ制覇を果たした。
2016/09/10
打線を信じるからこそ、粘りの投球につながる
「信じて」「託す」野球は、投手陣も同じであった。野村祐輔は好調の理由を明かす。
「失点しても、最小限に抑えれば味方が逆転してくれます」
打線を「信じる」からこその粘りのピッチャングが可能となったのである。
もちろん、打たせて取れば、バックには菊池が、田中が、丸が、最高の守備を見せるのである。「信じる」「つなぐ」カープ野球は相乗効果を生み、ひとつひとつのプレーが「足し算」でなく「掛け算」で結果に結びついていくのである。
25年ぶりの優勝、カープは激戦が予想されたセリーグを圧倒的な強さで駆け抜けた。このマツダスタジアムの熱狂、全国のカープファンを魅了した野球は、25年の戦いの結晶なのである。四半世紀の「悔しさ」や「工夫」「ファンの熱」、全てが「掛け算」になった2016年、カープは初優勝以来といってもいい「喜びの瞬間」を迎えた。