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愛のムチ?大量失点でもマウンドに立ち続けた投手6人。苦難に直面した選手たち

2025/06/29 NEW

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産経新聞社



有原航平

ソフトバンク・有原航平
投打:右投右打
身長/体重:190cm/100kg
生年月日:1992年8月11日
経歴:広陵高 – 早稲田大
ドラフト:2014年ドラフト1位
 
 現在、福岡ソフトバンクホークスで活躍する有原航平は、北海道日本ハムファイターズ時代に大量失点登板を経験している。
 
 2017年4月8日のオリックス・バファローズ戦。有原は7回までに8失点を喫しながらも、8回110球を一人で投げきった。
 

 
 初回、1死二、三塁でステフェン・ロメロにレフトオーバーのタイムリーツーベースを打たれると、中島宏之にもセンター前タイムリーヒットを打たれ、計3点を献上した。
 
 そして、2回にも1失点、4回にも2失点、7回にもロメロに左中間への2点本塁打を浴びて8失点。しかし、有原は次の8回もマウンドに立ったのである。
 
 同年はプロ入り初の開幕投手として挑むも、5回2/3を投げて6失点で降板しただけに、2戦連続の大量失点は辛いものだったろう。
 
 普通ならば、6失点した4回に降板を告げられてもおかしくないはずだが、この日の有原には試練が課されたようだ。
 
 その後、有原は2019年に15勝を挙げて、最多勝のタイトルを獲得。メジャー・リーグの挑戦を経て、ソフトバンク移籍2年目の2024年には、14勝で2度目の最多勝に輝いている。

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