愛のムチ?大量失点でもマウンドに立ち続けた投手6人。苦難に直面した選手たち
2025/06/29 NEW
産経新聞社
美馬学
投打:右投左打
身長/体重:169cm/75kg
生年月日:1986年9月19日
経歴:藤代高 – 中央大 – 東京ガス
ドラフト:2010年ドラフト2位
東北楽天ゴールデンイーグルスから千葉ロッテマリーンズに移籍した美馬学も、大量失点で登板した選手の一人だ。
2021年6月5日の横浜DeNAベイスターズ戦で先発登板した美馬は、5回を投げて13安打11失点と炎上した。
この試合で美馬は初回、1死三塁で佐野恵太にレフトへのタイムリーツーベースを打たれて1点を失うと、2回にも1点、3回にも1点と、立て続けに失点。
4回には、1死一、二塁から伊藤光に走者一掃のタイムリーヒットを打たれたのを皮切りに、佐野のレフトへのタイムリーヒット、タイラー・オースティンに2ランホームランを打たれ5失点。
この時点で8失点だった美馬だが、次の回も登板するとさらに3失点してしまう。投球数92球、計11失点での降板となった。
当時の監督は井口資仁氏。同年の交流戦に入るまで3勝2敗をマークしていた美馬への、叱咤激励の意味も込められた続投だったのかもしれない。
この試合は美馬の降板後、打線は6回に3点、8回に2点、9回に2点と、終わってみれば9対11と2点差まで追い上げた。それが、せめてもの救いだったであろうか。
次の登板となった同12日の巨人戦でも美馬は、2回0/3を投げて10安打10失点でノックアウトされ、二軍落ちとなってしまった。
同年の美馬は、21試合の登板で6勝7敗、防御率4.92と成績を落とした。それでも、翌2022年には20試合の登板で10勝6敗、防御率2.91と前年の悔しさを晴らすような結果を残した。
【了】