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ホークスの柳田・中村らは一桁に。昇格?降格? チーム内の評価がよくわかる〝背番号〟変更

ファンにとって、現在所属する選手の背番号変更は新入団選手がつける背番号同様に話題の種となる。新入団選手を除き、今オフも各球団で背番号変更が相次いで行われた。その背番号変更には、さまざまな思いが込められている。

2014/12/18

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背番号を元に戻す選手、期待に応えられず背番号が大きくなる選手も……

 ただ球団の期待一身に、背番号が若くなることが飛躍につながる選手もいれば、思うような成績を残せなかった選手もいる。

 大杉勝男は1965年の東映入団以来51をつけていたが、本塁打王2回、打点王2回を獲得しリーグを代表するスラッガーとなった。満を持して9年目のシーズンに、憧れの長嶋茂雄と同じ3に変更した。しかし打率を前年から2分5厘も落とし、3年続いていた40本塁打も途切れたことから、翌74年は再び51に戻している。

 背番号の変更で数字が大きくなる選手もいる。多くは番号に相応しい成績を残せず、チームからの評価を下げてしまった選手たちだ。

 今オフの番号変更は中村、柳田のような「昇格」組よりも、「降格」組のほうが目立つ。

 例年、背番号の変更が多い中日だが、今オフは5選手の変更があった。
 高橋周平は昨オフの31から9への変更に続き、3へと変更された。中日の3は中利夫、立浪和義らがつけた主力野手の番号であり、これは「昇格」だろう。

 明らかな「降格」は1から63に変更された堂上直倫。中日の1は高木守道以来の野手のエースナンバー。堂上は2年目にメジャー移籍した福留孝介(現阪神)から受け継いだ。2010年には故障した井端弘和の代役として82試合に出場し打率.263、5本塁打をマークし、チームのリーグ優勝にも貢献した。

 しかしここ数年は代打、守備固めでの起用がほとんど。今シーズンは90試合に出場したものの、打率.228、1本塁打に終わった。明け渡した1はドラフト3位の友永翔太がつける。

 しかも63は今シーズン限りでチームを自由契約になった実兄の剛裕がつけていた番号だから心中複雑だろう。DeNAの松本啓二朗の6から61、加賀美希昇の21から67なども「降格」組ということになりそうだ。

 最後に、背番号を変更するのは選手へ奮起を促すという面もある。

 2014年シーズンでいえば入団以来、松井秀喜の55を継承してきた大田泰司が44へと変更。これに発奮したのか、背負っていた重圧から解放されたからか、ファームで二桁本塁打を放ち、シーズン終盤には4番を打つなど、大器の片鱗を見せ始めた。

 来春、新たな番号で開幕を迎える選手たちの見慣れぬ背中とともに、その活躍ぶりにも注目したい。

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