大きなスタイルチェンジも? 明暗分かれる、メジャー復帰1年目のNPB成績
来季は田中賢介、中島裕之、松坂大輔ら日本球界へ復帰する選手が多い。MLBからNPBに復帰した選手の成績を見てみると、明暗が分かれている。果たして、来季彼らはどのような数字を残すのだろうか?
2014/12/20
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☆主なメジャーから復帰した日本人野手
西岡 剛 (阪神) 【ロッテ→MIN(11~12)→阪神】
渡米前:8年 817試合 911安打 55本 300打点 174盗塁 打率.293
帰国後:2年 146試合 153安打 4本 48打点 11盗塁 打率.286
復帰1年目: 122試合 144安打 4本 44打点 11盗塁 打率.290(2013年)
3年契約でツインズ入団も不振を極め2年で契約解除を求め阪神へ。プレーに加えパフォーマンスでもチームを引っ張る。14年日本シリーズでは最後の打者に。
福留 孝介 (阪神) 【中日→CHCほか(08~12)→阪神】
渡米前:9年 1074試合 1175安打 192本 647打点 71盗塁 打率.305
帰国後:2年 167試合 121安打 15本 65打点 1盗塁 打率.231
復帰1年目: 63試合 42安打 6本 31打点 0盗塁 打率.198(2013年)
「打率3割 出塁率4割」を掲げた1年目は不振に加え左ひざを故障。2年目も印象的な活躍こそあれど期待に応えているとは言い難い。
松井 稼頭央 (楽天) 【西武→NYMほか(04~10)→楽天】
渡米前:9年 1159試合 1433安打 150本 569打点 306盗塁 打率.309
帰国後:4年 498試合 487安打 37本 195打点 39盗塁 打率.266
復帰1年目: 139試合 140安打 9本 48打点 15盗塁 打率.260(2011年)
トリプル3を獲得した西武時代の勢いはないが、それでもキャプテンとしてチームを牽引。メジャーから持ち帰った「BURN!」も有名に。
井口 資仁 (ロッテ) 【ダイエー→CWSほか(05~08)→ロッテ】
渡米前:8年 894試合 860安打 149本 507打点 159盗塁 打率.271
帰国後:6年 790試合 775安打 89本 433打点 15盗塁 打率.273
復帰1年目: 123試合 126安打 19本 65打点 4盗塁 打率.281(2009年)
渡米1年目でワールドシリーズ優勝に貢献。ロッテ移籍後も自慢の打棒は衰えず知らず。13年には日米通算2000本安打も記録。
中村 紀洋 (所属先未定) 【近鉄→LAD (05)→オリックス→中日→楽天→横浜DeNA】
渡米前:13年 1383試合 1294安打 307本 916打点 18盗塁 打率.267
帰国後:9年 884試合 807安打 97本 432打点 4盗塁 打率.265
復帰1年目: 85試合 76安打 12本 45打点 0盗塁 打率.232(2006年)
ポスティングでドジャース入りも17試合の出場にとどまり1年で帰国。復帰後はオールスターと日本シリーズでMVPを獲得するなど4球団で勝負強さを発揮。
岩村 明憲 (14年引退) 【ヤクルト→TBほか(07~10)→楽天→ヤクルト】
渡米前:9年 977試合 1073安打 188本 570打点 67盗塁 打率.300
帰国後:4年 217試合 99安打 5本 45打点 0盗塁 打率.216
復帰1年目: 77試合 32安打 0本 9打点 0盗塁 打率.183(2011年)
星野監督のラブコールで松井とともに日本復帰も1年目はまさかの本塁打0。04年に44本塁打を放った長打力は見る影もなかった。
田口 壮 (12年引退) 【オリックス(BW)→STLほか(02~09)→オリックス】
渡米前:10年 1107試合 1134安打 67本 404打点 83盗塁 打率.277
帰国後: 2年 115試合 85安打 3本 25打点 4盗塁 打率.268
復帰1年目: 53試合 31安打 3本 10打点 1盗塁 打率.261(2010年)
MLB時代は名将ラルーサにも重宝されたバイプレーヤー。復帰後は際立った数字こそ残せなかったものの精神的支柱としてチームを支えた。
新庄 剛志 (06年引退) 【阪神→NYMほか(01~03)→日本ハム】
渡米前:10年 1054試合 955安打 145本 518打点 65盗塁 打率.250
帰国後:3年 357試合 354安打 60本 198打点 8盗塁 打率.268
復帰1年目:123試合 150安打 24本 79打点 1盗塁 打率.298(2004年)
ワールドシリーズでの日本人初安打などアメリカでもお祭り男は変わらず。日本球界復帰後は走攻守に数々のパフォーマンスでファンを魅了しパリーグ人気にも大きく貢献。